信州小布施の「純栗かの子」様

先日のこと、村民2号の妹が「信州旅行のお土産です」と小さな四角い箱を持ってきてくれた。小布施の「栗かの子」だった。村長は跳び上がって喜んだ。小布施の「栗かの子」は大好物で、値段が安くないために、ここ7~8年ほど口にしていなかったからだ。フランス菓子のモンブランやマロングラッセに負けない和のスイーツの傑作だと思う。それが目の前にある。村民2号は外出している。しめしめ。

           栗かの子① 
           桜井甘精堂の栗かの子

長野・小布施は人口が1万人ちょっとの小さな町だが、栗かの子を作る店は大小合わせて12~13軒ほどある。大店は竹風堂、小布施堂、桜井幹甘精堂、風味堂など。目の前にあるのは桜井甘精堂の「純栗かの子」(270グラム1113円)だった。「栗菓子二百年」という老舗のもの。

鬼の居ぬ間の命の洗濯。お茶を用意してから、紙包みを解いて、箱を開けると、丸い缶が現れた。これこれ・・・村長は舌なめずりをする。アルミの蓋を開ける。中から茶グレー色の栗かの子が「ようおいでなさった」と微笑んだ。女神の甘い微笑。栗も栗あんも添加物を一切使用していない。そのため、見た目はきれいではない。点々と滲みのようなものも見える。それが小布施の栗かの子の凄みでもある。

          栗かの子② 
          たまらない瞬間

村長は小皿に取って、まずは栗あんをひとナメ。栗の風味がふわりと立ち上がる。その品のいい、ピュアで素朴な甘み。村長の脳天にそよ風が通って行く。蜜煮した大栗も意図的に漂白していないので、きれいな黄色ではない。ほっこりしていて、栗あんとともに食べると、食感がピークに達し、自分で言うのもなんだが、目がトロンとしてくるのがわかる。美味としか言いようがない。

            1栗かの子 
           丹波系の大栗
           栗かの子⑥ 
           モンブランにも負けへんで~
           栗かの子⑤  
           栗あんの凄味

感動のあまり、小布施町の桜井甘精堂まで電話してしまった。 
「決して怪しいものではありません。この栗は小布施産の栗ですか?」
「栗あんは小布施のものを使ってますが、大栗は熊本と韓国のものを使ってます。もちろん選び抜いた栗です」
「へえ。砂糖は上白ですか?」
「うちは白ザラメです。これが一番栗かの子に合うと思います」
「原材料は他には?」
「栗と白ザラメだけしか使っていません。栗あん作りから缶に入れる作業まですべて手作業なんですよ。微妙な作業は機械ではできません。職人さんの長年の勘が大事なんですよ」

           栗かの子3 
           ま、ひと口

小布施の栗かの子を世界遺産に推奨したくなってしまった。ついでに信州出身のスイーツ好きの友人に電話したら、「そりゃオーバーだよ(笑)。桜井甘精堂も美味いけど、オレは風味堂が一番だと思うよ。あと値段だな。もう少し安くしないと、一般受けしないよ。世界遺産ではなく、ウマズイめんくい村遺産にしたらどうだ(笑)」。冷やかに笑われてしまった。ぐやじい。


本日の大金言。

栗かの子の価値はわかる人にしかわからない。モンブランもマロングラッセも小さい小さい。




                        栗かの子⑨ 


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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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