新宿高野のクリーム・ド・マンゴー

 新宿高野と言えば、中村屋と並ぶ新宿老舗食文化の顔と言ってもいい。果物専門店という位置づけだが、タカノフルーツパーラーも経営し、スイーツ類にも手を広げている。その本家、新宿高野本店地下を散策中に、パンコーナーがあることを知った。村長にとっては意外な発見。今回はそこで見つけた「クリーム・ド・マンゴー」について。

「新宿本店限定 クリーミーメロン」という文字に引きつけられて、地下2階に行くと、すでに売り切れていた。時刻は午後3時過ぎ。最近この限定という言葉をよく目にする。「限定正社員」などという意味不明なトリック文字まで出てくる始末。限定を無限定に使ってはいかん。限定を無限定に使い始めると、無限定を限定しなければいけなくなる。売り切れと限定のパラドックス状態に村長の頭は混乱し始めていた。

           高野② 
           新宿高野本店B2

「午前中でなくなってしまうこともあるんですよ」
多分アルバイトだろう女性店員が申し訳なさそうに応対する。
ふと隣を見ると、「NEW」と書かれた「クリーム・ド・マンゴー」(1個260円)が。メロンパンよりもオレンジ色っぽい。こちらはまだ売れ残っていた。これが美味そうだった。1個260円は安くはないが、即決でゲットすることにした。

           高野③ 
           おおっ、これは・・・

メロンとマンゴー、大した違いはないかもしれないが、ウマズイめんくい村に持ち帰って、詳しく賞味することにした。コップに牛乳を注いでから、「クリーム・ド・マンゴー」を手に取って二つに割る。メロンパンやマンゴーパンには牛乳が合う、というのが村長の持論である。外の生地にはマンゴーピューレが練り込んであり、そのしっとりとした感触はグレイトだと思う。

          高野④ 
          奇跡のマンゴーパン

中から生のマンゴーが入ったマンゴークリームが現れた。ガブリと行く。マンゴーの果実味が口中にふわりと広がった。メロンパンよりも果実の酸味が強い。クリーミーな酸味。パン生地のふわりとした甘い食感との相性は悪くない。単なる菓子パンではない。これはひょっとして大人の賞味にも耐えられる新しいスーツではないか。メロンパンが高校生なら、こちらは大学生クラス。

          高野⑤ 
          二つに割ると・・・
          高野⑦ 
          言葉はいらない

「いくらなんでも260円は高すぎよ。高ノーよ。パンというよりスイーツと思った方がいい。それならこの価格設定も納得だけど」
「クリーミーメロンと食べ比らべしたくなったよ。明日にでも行ってみるか」
「そのために高い電車賃かけるなんて、バッカみたい。メロンとマンゴーの戦いなんてシャレにもならないわ」
「限定戦ということで・・・」
「無限定の言葉遊びは却下」
「・・・・・」


本日の大金言。

メロンパンはあんぱんと並ぶ日本独自のパン文化の成果だと思う。マンゴーパンもメロンパンから生まれた新たな枝になるかもしれない。





                  高野⑨ 





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR