有楽町ガード下の絶妙カレーうどん

東京・ 有楽町ガード下は村長の好きなエリアの一つ。戦後の妖しい匂いが至るところに残っているが、今では若い女性も路面の居酒屋でチューハイやハイボールを楽しむディープな人気スポットになっている。村長が落下傘でここに舞い降りたのは、久しぶりに「慶屋」のカレーうどんを食べようと思ったからだ。 

有楽町ガード下でも数寄屋橋寄りの一角。靴磨きが今でもいそうな場所に「名物カレーうどん」と書かれた黄提灯が下がっている。それが路面のうどん屋「慶屋(けいや)」である。哀愁のある屋台の佇まい。ここのカレーうどんはご飯が付いてくる。うどんを食べた後の残ったカレー汁にご飯を入れて、雑炊ふうにして食べるのがここの楽しみ方。

           慶屋④ 
           まさにガード下
           慶屋① 
           ただのレトロじゃない

5~6人しか座れない。カウンターの対面には中年の店主が一人、狭い厨房を器用に使って、忙しそうに客の注文をさばいていた。券売機などはない。村長の他に若い女性と男性が二人。村長はむろん「カレーうどん」(ごはん付き550円)を注文した。ここはうどんは手打ちうどんを使い、注文してから茹で始めるので、待ち時間は長い。効率よりも職人気質。

           慶屋②  
           メニューは少ない

15分ほど待つと、「カレーうどん」がカウンター越しに置かれた。すぐ後に温かいごはん。湯気とともにとろりとしたカレー汁のいい匂いが立ち上がってくる。うどんは細麺で、つるりとしていてノド越しがいい。細い分カレー汁がよく絡まる。よく計算された手打ちうどん。カレー汁は出汁のよく効いたそば屋のカレーで、まろみのある甘みが舌に心地よい。タマネギの甘みも感じる。肉はほとんど溶け込んでいて、その姿がかすかに確認できるほど。豚肉のこま切れが3~4切れあると、村長の好みにドンピシャなのだが、値段を考えると、それはぜい沢というものだろう。

          慶屋⑤ 
          地味だが奥深い
          慶屋⑦  
          手打ち細麺
          慶屋⑨ 
          出汁の効いたカレー汁

ふうふうしながら、うどんを食べ終えてから、次の楽しみ、ごはんをズズズと入れる。木のスプーンですくって口中に運ぶ。これが意外に美味。とろりとしたカレー汁とごはんがよく合うことがわかる。B級の一級品。失礼ながら、かような店構えで手抜きせずにしっかり作っている店主に興味がわいた。しばし雑談。

          慶屋10 
          ごはんを入れる
          慶屋11  
          B級の美味

「ここに店を開いて11年になります。その前にフツーのうどん屋を17~8年ほどやってたんですよ。借金がかさんで止めちゃってね。で、ここでこういう店にしたんですよ。あんまりお金はたまんないけど、そこそこ生活できるので、まあいいかなって思ってるんですよ」

風雪に耐えたいい顔で笑いながら話す。この店の本当の隠し味は店主なのかもしれない。



本日の大金言。

見せかけの昭和レトロが多い中で、本物を見分ける一つのコツは店主の動きだと思う。コツコツと音がしてくる。





                      慶屋12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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