そば好きの隠れメッカ「粟野そば」

 エンターテインメント新聞社時代の友人夫妻に誘われて、栃木・粟野(あわの)へ行ってきた。粟野町は2006年(平成17年)鹿沼市に編入されたが、そばの産地として、そば通の間では知られつつある地区である。友人はそば好きで、以前このブログでもご紹介した「そばの里 永野」もこの地区にある。「粟野そばの会」には18軒のそば屋が名を連ねているが、友人によると、ここのそばは東京では信じられないほどの安さで、しかも跳び上がるほど美味いとか。まさか。

そばを食べてから、日光のつつじの湯で一風呂浴びる、というスケジュール。今回のターゲットは「峠の味どころ 大越路(おおこえじ)」。栃木インターを降りて栃木粕尾線を30分ほど走って、くねくねした道を大越路峠へと上っていく。トンネルが出来てからは峠に行く車はほとんどない。うっそうとした杉木立の世界。まさかこんなところにそば屋があるとは思えない。「土日はいつも一杯で入れない。今回は平日だから、多分大丈夫だと思うよ」と友人。

          大越路① 
          峠のそば屋

突然、ロッヂ風の巨大な一軒家がぬっと現れた。それが「大越路」だった。10台ほど止まれる駐車場はほとんど満杯で、この店のファンの多さがわかる。路肩にも数台の車が駐車していた。「大越路」は1977年(昭和52年)創業。今年で37年目になる。そばばかりでなくメニューには中華料理まである。数年前に建て替えたようで、建物は比較的新しい。入り口には清涼飲料水の自販機が置いてあった。まるでそこだけ観光地のレストランのようでもある。これはハズレかも。渋好みの村長は内心あまり期待せずに入って右奥の座敷のテーブル席に腰を下ろした。

          大越路② 
          広い店内
          大越路③ 
          コスパは?

豊富なメニューの中から「もりそば」(550円)と「旬の野菜天(一口盛り)」(300円)を選んだ。村民2号も同じもの。友人が「山ふぐ刺(こんにゃくの刺身)」(450円)を追加注文した。醤油におろしショウガで食べるのだが、これが実に美味だった。クルマなので日本酒が飲めないのが悲しい。その後に、主役の「もりそば」と野菜天がやってきた。

          大越路⑤ 
          山ふぐ刺の圧倒
          大越路⑥ 
          地粉100%

もりそばはグレーがかった茶色で、太さもまちまち。水切りもいい。それが手打ち感を漂わせていた。星もところどころにある。これが予想以上の味だった。コシが適度にあり、風味、ノド越しともにマル。ツユはかえしが強めで辛めだが、カツオの出汁が効いていて、いい後味が口中に残る。人も店も見かけで判断してはいけない。ただ、薬味のネギとワサビ(練りワサビ)があと一つ。

          大越路⑦  
          粟野そばの世界
          大越路⑨  
          豪快に行け

そばは二八かと思っていたら、店の人によると「七三です」。「つなぎには卵白も使っていますが、二八よりも七三のほうがノド越し歯触りともにいいと思います。100%地粉です。玄そばから毎朝石臼で挽いて、三番粉までいろいろブレンドして、この形にしたんですよ」とか。水も天然の地下水を漉(こ)して使っているそう。

           大越路12  
           秀逸な旬の野菜天

「旬の野菜天」はコロモがカラリと揚がっていて好感。山ウド、ふきのとう、明日葉(あしたば)など5個もあり、これで300円とは驚く。特に山ウドとふきのとうが風味十分で美味だった。
「そばも野菜天も値段を考えると感動ものだわ。ここに来るまでの満開の桜にも驚いたけど、東京ではまず味わえない。安くて美味い。粟野はそばの隠れ里といったところね」
勘定を済ませて、外に出ると、村民2号がぴょんと跳び上がった。


本日の大金言。

探せば安くて美味い店はまだまだある。そば道の奥は深い。もり一枚1000円の有名店もそれなりにいいが、メディアの情報に惑わされないで、のんびりといい店を探すのもいい。隠し味は高原の新緑の風。




                     大越路11 





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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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