藤の花と鴨せいろうどん

 足利フラワーパークの藤祭りに行くか、春日部・牛島藤花園にするか。「藤の花」がきれいなこの季節、首都圏有数の名所のどちらに行くかで、ウマズイめんくい村の村民会議が紛糾した。
「バッカみたい。それより、騎西にある玉敷神社がいいわよ。穴場よ。樹齢400年の藤が見事だし、何てったって、入場料がいらない。タダであれだけの藤の花は拝めないわよ」
見かねた情報通のキオが仲裁に入った。タダ、という言葉が決め手となった。悲しい現実ではあるが。

           玉敷神社① 
           玉敷神社の藤棚

その玉敷神社までポンコツ車を飛ばして、見事な藤棚を堪能した。藤には平和がよく似合う。その足で、うどんの街・加須の老舗「子亀」でランチすることにした。入り口の見事な縄のれんをくぐると、如何にも門前町のうどん屋の世界が広がった。ほとんど満席で、活気に満ち溢れた店内。ここは「冷や汁」が有名だが、村長は「鴨せいろうどん」(790円)を選んだ。村民2号も同じ。キオは埼玉ご当地グルメ王にも選ばれた「肉味噌うどん」(570円)を頼んだ。

          子亀① 
          加須うどんの老舗「子亀」
          子亀③ 
          メニューはリーズナブル

10分ほどで「鴨せいろうどん」が登場。加須うどんは地粉を使い、寝かせに時間をかけ、場合によっては少し干す。店によって若干違うが、コシが強めで、ノド越しがつるりとしている。「子亀」は干さず、もちもち感を重視した手打ちうどん。手打ちうどん選手権で3位になったこともある。

           子亀⑤ 
           鴨せいろうどん
           子亀1 
           肉味噌うどん

さぬきうどんのようなインパクトはない。太めだが、それほど太くもない。絹のような白さで、温かい鴨汁に付けて口に運ぼうとすると、その長さに驚く。何とか畳むようにして口に入れると、最初のアタックはもっちり感。その後のつるっとした食感が悪くない。盛りは多くもなく少なくもない。かすかに塩気を感じる。

鴨汁は鴨肉が4~5切れ、それに長ネギ、なぜかナルトも入っている。ダシの効いたかなり甘めのツユで、鴨の旨みをかもし出している。鴨から出た脂がキラキラしている。薬味とワサビを入れて食べる。もっちりしたきれいなうどんとよく絡み、その相性がいい。格別の感動はないが、フツーに美味いうどん。値段もリーズナブルだと思う。

          子亀⑥ 
          白くモチモチ感
          子亀10 
          鴨汁の美味
          子亀⑧ 
          長~い

「子亀で食べるのはこれで3回目くらいだけど、冷や汁よりもこっちの方が美味いわ」
村民2号が言うと、最近食べ物にうるさくなったキオが不満げに言った。
「私も鴨せいろにすればよかった。ここの肉味噌うどんはストレートすぎる。野菜が欲しいな。これでは女性には受けないと思う」
「タダできれいな藤の花を堪能したんだから、村長は満足だよ」
村長が話を引き取った。ウマズイめんくい村ののどかな一日が半分終わろうとしていた。

本日の大金言。

鴨がネギを背負ってやってくる。この場合の鴨の意味について、今の日本の現状を考えてみるのもいいカモ。鴨とはだれか?




                       子亀⑨ 

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR