新宿アルタ近くの「黒タピオカ」

 「笑っていいとも」が31年6か月の歴史に終止符を打って、一か月ちょっとしか経っていないのに、もうずいぶん昔のことのように思える。改めてテレビのもつ情報消費の恐るべきスピードに唖然とさせられる。現代の怪物君、一体どこに向かってるんだい? エンターテインメント新聞社時代に、「笑っていいとも」を創った名プロデューサー・横澤彪さんにスタジオアルタで取材したことが昨日のことのようだ。村長は、その後のスタジオアルタを見に新宿まで足を伸ばした。

           パールレディ① 
           何も変わらないアルタの光景

フィナーレであれほど盛り上がったことが嘘のように、アルタ前はいつもの光景だった。こうして記憶は一部の人の脳に留まり、やがて風化していく。今ではテレビの一時代を創った横澤彪さんでさえ、若い人はほとんど知らない。ゆく河の流れは・・・鴨長明の「方丈記」の一節がBGMとして流れている。と、くだらない感慨にふけっていると、村長の目に、赤と黄とピンクの世界が飛び込んできた。原宿ギャルのような女の子がたむろしていた。

          パールレディ1 
          パールレディ新宿店
          パールレディ③ 
          黒タピオカとカラータピオカ

それがタピオカとクレープの専門店「パールレディ」だった。村長の好奇心が感慨を押しのけてすっくと立ち上がってきた。これは食べるっきゃない。若い女の子に混じって、怪しすぎる村長が一歩踏み出した。メニューの中から「抹茶杏仁ミルク 黒タピオカ」(レギュラーサイズ370円)を注文した。

「パールレディ」は新宿や原宿を中心に国内27店舗を展開するスイーツ店で、ターゲットは若い女子。主力商品のタピオカは、すべて自家製。キャッサバの粉と海藻ゼリーで作った、グミのような食感のぷりぷりスイーツで、その食感が人気を呼んでいるらしい。多分バイトの女性店員から、でっかいストローが刺されたプラスチックのカップを手渡された。ポエム。

           パールレディ④ 
           抹茶杏仁ミルク
           パールレディ⑤ 
           巨大ストローでズズズ

黒タピオカはカラメルで色を付け、それが抹茶ミルクと杏仁ゼリーの中で底に沈んでいる。スプーンで引き揚げると、キャビアのように輝いていた。巨大ストローで吸うと、抹茶ミルクは甘く、杏仁ゼリーは柔らかくぷるんとした食感で、「今どき」のスイーツ。スプーンで粒つぶの黒タピオカをすくって口に運ぶ。ムニュっとする噛みごたえ。駄菓子屋のグミのような食感。南国の匂いがする。日本のスイーツとは違うラテン的で大雑把な味わい。

           パールレディ⑧ 
           黒タピオカ
           パールレディ⑨ 
           杏仁ゼリー

黒タピオカがタモリに見えてきた。タモリのサングラスがいっぱい。タモリは日本芸能史に確実に残るだろうが、黒タピオカをストローで吸いこむ若い女子の頭の中からはやがて消えていく。偉大な才人も情報の消費から逃れられない。それでいいのだ。初期のタモリの世話をした赤塚不二夫さんがそうつぶやいているような気がした。なんてね。


本日の大金言。

テレビというモンスターと街中のスイーツ店。その下に流れる河。たまにはわが手をじっと見るのもいい。




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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