仰天また仰天、想定外の信州そば

 美味いもの発掘シンジケートの友人から久しぶりのメール。
「B級の看板はまだ維持してますか? 埼玉・鴻巣に面白いそば屋さんがある。村長の驚く顔が目に浮かびます(笑)。旨いかどうかは別にして、絶対行くべし」
面白がり症候群の村長の性格を見透かした文面に少々腹が立ったが、とりあえずポンコツ車を飛ばすことにした。村民2号も「オモシロそー」と付いてきた。

          安曇野2 
          いらっしゃい!

埼玉県道38号線沿いにその面白いそば屋「石臼挽 安曇野(あずみの)」が暖簾を下げていた。白い壁面には「名物 お煮かけそば」という垂れ幕が。
「お煮かけそば」とは信州安曇野地方の郷土料理で、野菜つけ汁そばのようなもの。その下に「ボリューム満点!」という文字が見えた。ボリューム満点? 一見して、フツーの正しいおそば屋さんだが、波乱の匂いもしないではない。

          安曇野③  
          座敷に限る

中はテーブルもあるが、上がり座敷中心で、いかにもそば屋らしいざくっとした雰囲気。ちょうど正午だったためか、どんどん客が入ってくる。村長は「お煮かけそば」ではなく、この店のもう一つの目玉メニュー「みくにそば」(800円)を頼んだ。村民2号は「お煮かけそば」(750円)。「みくにそば」はカレーつけ汁そばのようで、「ココナッツミルクをふんだんに使い・・・」と説明してあった。期待を裏切る波乱の匂い。

          安曇野② 
          
12~3分ほどで、まず「お煮かけそば」がやってきた。仰天。年季の入った長方形のソバざるの大きさが想像を超えていた。で、デカい。村民2号が「こんなに食べられないわ」と尻込みしているのがわかった。続いて、「みくにそば」。同じ盛りだった。だが、よく見ると、盛りは広いが薄く、せいぜい1.8人前くらいではないか。それでもかなりのボリューム。

          安曇野④ 
          仰天の登場
          安曇野⑤ 
          こちらは「みくにそば」

臼挽きそばはグレーの信州蕎麦で、かなりの細麺。星が点々としていた。そばを運んできた女将に聞くと、「挽きくるみですが、手打ちではなく、機械打ちです」。「みくにそば」のつけ汁がユニークだった。見た目は濃いカレー汁。だが、箸を入れると、中からデカい鶏の手羽先が2本もぬっと現れた。半日煮込んだというだけあって、手羽先は柔らかく美味。ただ、箸で食べるのは無理で、おしぼりが欲しい。

          安曇野⑦ 
          挽きくるみ
          安曇野⑧ 
          手羽先がごろり

そばはコシというよりもボソッとした素朴な食感。つけ汁はかなり濃い味付けで、ココナッツの風味はあまり感じない。そばを付けて口に運ぶと、カレーのスパイシーさが口中に広がる。刺激的で濃い味好きの人にはいいが、そうでない人は「お煮かけそば」の方がいいかもしれない。

          安曇野5 
          濃厚なカレー風味

確かに面白いそば屋さんね。お煮かけのつけ汁は野菜が一杯で私の好み。でも、そばの量が多すぎるわ。私にはこの半分で十分」
「みくにの意味を聞いたら、三つの国の味という意味らしいよ。日本、インド、どこかココナッツの国だって。おもしろきこともなき世をおもしろく。村長は好感を持ったよ」
「おもしろきことなき世もおもしろい。次は村長一人で来てよ」
「・・・・・・」


本日の大金言。

おもしろきことなき世をおもしろく、とは高杉晋作の言葉と言われているが、おもしろさの中身は人それぞれ。そこがまたおもしろいところではある。



                       安曇野⑨
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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