トリュフ風味の冷やし味噌ラーメン

 江戸表のペンクラブ編集会議に出席したその足で、北千住に途中下車した。東口で下りて、梅乃湯、居酒屋「やすらぎ」あたりを性懲りもなく散策していると、「みそ味専門 マタドール」という黄色い看板が視界に入った。北千住でめきめき頭角を現してきている「牛骨らぁ麺 マタドール」の新しいブランドと表記してあった。ご丁寧にも店の前には行列用の仕切りまでセットされていた。その自信にまずは敬意。

          マタドール 
          ラーメン屋?

何事にも自信のない村長は、入ろうか入るまいか悩んだが、入り口の「期間数量限定 冷やし味噌らぁ麺~トリュフ風味仕立て 800円」というメニューに引き寄せられた。このところの猛暑に冷やし味噌ラーメンと言う文字は、猫にかつ節、である。しかも限定品とくれば、これは槍が降っても入るしかない。

           マタドール① 
           おしゃれな外観
           マタドール② 
           当たりか、ハズレか

夕方ということもあるのだろう、カウンター席のみの店内は空いていた。奥にもさらにカウンター席が見えた。きれいでモダンな店内で、ラーメン屋の雑然としたB級の雰囲気はない。村長は入ったもののお尻のあたりがムズムズする。券売機で食券を買って、「トリュフ風味の冷やし味噌ラーメンって、珍しいね」と店長らしき男性に話しかける。「まあ、他ではないでしょうね。期間限定メニューで、もうすぐ終わる予定ですが」というお返事。修行僧のような印象。

12~3分ほどで、限定メニュー「冷やし味噌らぁ麺」がやってきた。まずそのビジュアルに目を見張らされた。十分に冷やされたガラスの大きな器。その中に大きなローストビーフが一枚、白髪ねぎ、レンコン、湯ムキしたミニトマト、オクラ、水菜・・・。その下には平打ち中太のストレート麵が控えていた。何よりも味噌スープの上に黄色い脂が層になっていて、それが「美味そう光線」を放っていた。ラーメンというよりも無国籍高級料理のよう。

          マタドール④  
          冷やし味噌らぁ麺、登場
          マタドール2  
          見事な構成
          マタドール⑨ 
          冷たい美味
          マタドール⑧ 
          奥深いあっさりスープ

まずはひと口。スープは韓国冷麺の牛ガラスープとブイヨンスープを足したような味わいで、そこに味噌が溶け込んでいる印象。表面の黄色い透明な脂は鶏の脂のようで、意外にあっさりした味。見た目ほどの脂感はない。トリュフの独特の風味はかすかに感じる程度。麺はつるりとしていて、コシはさほど強くない。村長はもっと野趣を期待したが、全体的にきれいにまとめられている。

          マタドール10 
          自家製ローストビーフ
          マタドール11 
          ミニトマトの存在力

ローストビーフは見た目はきれいで、まずまずの味。レンコンを入れているのも珍しい。渋いヒット。感心したのは湯ムキしたミニトマト。これがいい箸休めになっていて、その丁寧な仕事ぶりは評価できる。だが、と村長は思う。食べ終えた後の感動が期待したほど湧いてこない。美味いには美味いが何かが足りない。ボリュームもそこそこ。ひょっとして女性客を対象にしているのかもしれないが、7割の満足度。これはまるで本田圭佑みたいだ、村長の中のリトル赤羽がそうつぶやいた。


本日の大金言。

ローストビーフとトリュフ。20年前に、誰がラーメンの世界にこの食材が登場することを予想しただろうか。恐るべきラーメンの進化と落とし穴。


                        マタドール14
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR