銀座に伝説の煮干しラーメン

 「自家製麵 伊藤」といえば、古くは秋田県角館にある伝説的な煮干しラーメン「伊藤」(現在休業中)がルーツ。その創業者の弟が東京に進出、その後、さらにその息子が赤羽で「自家製麵 伊藤」の看板を掲げ、熱狂的なファンをつかんでいる。浅草にも2号店を出し、「化学調味料を使わない」徹底した煮干しラーメンで今や行列のできる店になっている。

このブログでも以前、赤羽店をご紹介したが、村長はたまたま所用で東京・銀座をブラ歩き中に、銀座店がオープンしていることを知った。旧松阪屋の裏手の雑居ビルの地下。まさか銀座に進出していたとは。村長はオッたまげた。これは入らずばなるまい。飛び込むと、黒をベースにした店内は5席ほどのカウンターとテーブル席(2人用)が4つほど。そこに若い店主が一人、黙々と麺づくりに励んでいた。他にお客は二組だけ。

          銀座伊藤 
          銀座の地下の隠れ家?
          銀座伊藤① 
          これは銀座店のみ

午後1時半を過ぎていたが、これだけ空いているのが不思議だった。店主に聞くと、「オープンしたのは今年1月です」とか。赤羽、浅草に続く「自家製麵 伊藤」の3店目だそう。赤羽や浅草の行列を考えると、やや寂しいが、逆に考えると、意外な穴場で狙い目ということにもなる。「肉そば」(750円)の美味さはすでに経験済みだが、この銀座店にしかない「つけそば」(700円)を頼むことにした。

          銀座伊藤② 
          独特のつけそば!

ここの麺は細いストレート麵で、加水率が低い。そのため、食感が独特で、日本そばのようなコシとシャキッとした歯ごたえは病み付きにさせるだけのものがある。10分ほどで、熱もりの「つけめん」がやってきた。黄色みの強い細麺。海苔と柚子コショウがちょこんと付いている。つけ汁は煮干し、鶏ガラ、タマネギなどでダシを取ったもので、中に角切りのチャーシューがゴロゴロと潜んでいた。ヒレ肉のような柔らかい煮豚。

          銀座伊藤2 
          自家製麵
          銀座伊藤⑧ 
          煮干しベースのつけ汁
          銀座伊藤⑤ 
          和風の絶妙

化学調味料は使用していない。だが、煮干しの出汁がベースにあるためか、口中に含んだ途端、何とも言えない旨味が広がる。ほのかな酸味と甘み。ひょっとしてトマトとタマネギの出汁かもしれない。独特の自家製麵を付けて口に運ぶと、いわゆるラーメンの範疇を超えた食感と美味に軽く驚かされる。今流行の濃厚で脂の多いつけそばとは違う、和風の奥深い味覚。煮干しのえぐみも感じない。だが、赤羽本店で最初に食べた時の衝撃はない。

ワサビのような柚子コショウを付けると、味が締まり、それはそれで美味。ボリューム的にはそう多くはない。つけ汁の量も少ない。だが、このシンプルな味わいには禅のようなそぎ落としがあるように思える。無駄なものをそぎ落としていった末のシンプル。スープ割りをズズズと飲みながら、そんなものを感じてしまった。「まだまだ修行が足らないですよ。銀座で一旗揚げます」という若い店主の言葉が耳に残った。BGMは何故かニーヨだった。

本日の大金言。

銀座もラーメン激戦区になりつつある。銀座にラーメンは似合わない。そう思う人も多い。だが、ビッグカメラやユニクロもすでに銀座に進出している。花の銀座にも時代の流れ。




                       銀座伊藤⑨ 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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