宗谷岬の名物ホタテラーメン

 「北海道の最北端にある有名なラーメン屋がなぜか埼玉の久喜にあるそうです。 ホタテラーメンの店で、私は昔、宗谷岬で食べたのですが、大変旨かったことを覚えています。稚内に1軒しかないはずなのに、どうして久喜にあるのかわかりません。村長ならその謎を解いてくれることと思います」
ラーメンシンジケートの知人からそんな挑発的なメールが入った。

調べてみたら、「間宮堂」という稚内市宗谷岬の名物ラーメン屋で、オホーツク海で採れたホタテ(帆立)を使ったラーメンやカレーライスが美味という一部ラーメン好きの間では知られた店だった。それが、埼玉の果て、久喜市青葉台に暖簾を下げていることがわかった。村長はポンコツ車を飛ばすことにした。

          間宮堂① 
          謎の本州初出店(埼玉・久喜市)

青葉台団地近くで「宗谷岬 間宮堂」の看板を見つけ、「元祖帆立ラーメン」の提灯が下がった店に入った。8席ほどのL字のカウンターとテーブル席が三つほど。カウンターの奥が厨房になっていて、男性スタッフが3人。村長は券売機で定番の「元祖帆立ラーメン」(塩780円)を選んだ。「ホタテ丼」(780円)にも惹かれたが、ここは我慢。

           間宮堂③ 
           これこれ

10分ほどで湯気とともに「ホタテラーメン」がやってきた。黄金色の半透明スープに大きなホタテが丸ごと1個、「よく来てくれたなあ」と浮かんでいた。それにスープを吸った乾燥麩、ナルト、メンマ、刻みネギ。その下に細麺が揺蕩っていた。ホタテが白いので、ビジュアル的にはメリハリに欠けるが、じっと見ているとオホーツクの世界が広がってくるようだった。

           間宮堂④ 
           稚内の味そのまま
           間宮堂⑥  
           ホタテの存在感

まずはレンゲでスープをひとすくい。ホタテの出汁がじゅわり。美味と言うほかはない。乾燥麩の存在がスープによほどの自信があることを裏付けている。麺はストレート細麺で、コシもそれなりにある。何よりも丸ごと1個のホタテが圧倒的。貝柱の甘み、内臓の旨味。スタッフに聞くと、「稚内から空輸したホタテで、本店と同じものを使っています。スーパーのホタテとはひと味違うと思います」とか。

あっという間に食べ終える。スープは完飲み。メンマもシャキッとしたいいメンマで、気に入った。だが、細麺が村長の好みとは少々違った。「麵は賞味期限の問題で本店に近いものを近くの製麺所で作ってもらってます」ということだが、縮れとコシの強い方が合うのではないか。

          間宮堂⑧  
          ストレート細麺
          間宮堂13 
          貝柱の旨味
          間宮堂12 
          出汁の浸みこんだ麩

最後に最初の疑問をぶつけてみた。
「どうして、宗谷岬に1軒しかない間宮堂が埼玉の、しかも久喜にあるんですか?」
「支店を出すとしたら、東京というのがフツーかもしれませんが、元々、久喜に地縁があったんですよ。で、稚内の本店で修業して、暖簾分けのオーケーをもらってから、去年の8月にここでオープンしたんです」
「稚内の本店と同じ味?」
「ほとんど同じ味です。ホタテが同じものですから。チャーシューを使うよりもコストが高いのが悩みですが、頑張りますよ。今度はホタテカレーやホタテ丼をぜひ食べてください」
謎が氷解した。結果をシンジケートの知人にメールしなければならない。


本日の大金言。

チャーシュー全盛の時代に、オホーツク海のホタテが埼玉でラーメンになる。これもラーメンドリームではある。


                      間宮堂14
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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