「おつな幕引き後」の佐野ラーメン

 メディア界の裏七不思議の一つ、33年も続いた「おつな会」の幕引きパーティーが13日(土)、日本プレスセンターで行われ、約80人が33年の山あり谷ありの歴史に惜しみない拍手を送った。この会は稀有な会で、「出欠も取らない、ゲスト講師には謝礼を払わない、激論・喧嘩もどうぞご勝手に」を33年間も通してきたことは奇跡としか言いようがない。

この主催者が調布先生で、このお方でなければ、多分1年も持たなかっただろう。お疲れさま、と心から申し上げたいところだが、このままパタッといかれると困るので、最低でも後二十年は茶々を入れて行きたいと思う。

その調布先生を無理やり拉致(?)して、北千住経由でウマズイめんくい村まで連行した。村民5号がしずしずと夜伽を申し出たが、丁寧に断られた・・・というのは冗談だが、全身マッサージを施し、ほんの少しだが疲れを取っていただき、翌日、佐野ラーメンを食べに栃木・佐野市へと向かうことにした。司馬遼太郎が万感の思いで終戦を迎えた地で、調布先生をラーメンで慰労するというのが狙いである。このあたり意味不明だが。

           森田屋① 
           正午前に到着・・・(「森田屋東店)

ポンコツ車が止まったのは、「森田屋 東店」。「森田屋総本店」は約200軒ある佐野ラーメン店の中でも老舗の大看板で、東店は数店ある中で最も新しくノレン分けした店。総本店で15年修業した店主が、2012年11月にオープンした。3連休の真ん中とあって、午前11時45分と早めに到着したのに、駐車場は一杯で、すでに10人くらい並んでいた。

20分ほど待って名前を呼ばれ、中に入る。カウンター席(4人)と2人用のテーブル席が4つ、それに奥に小上がりの個室。それほど広くはない。カウンターの向かい側が厨房になっていた。そこに店主と男性スタッフがラーメン作りに励んでいた。女性スタッフは2人ほど。ウマズイめんくい村一行約3人は小上がりの個室に案内された。女性スタッフが調布先生のやんごとなき手提げ紙袋の立ち姿を見て、「これは只のお方ではない。テーブル席や狭いカウンター席に案内すると祟りがあるかもしれない」ととっさに判断したのがわかった。

           森田屋③ 
           メニューは多くない

調布先生はしばらくメニューとにらめっこ。「中華そば600円」と「手作り餃子(3ケ)250円」を選んだ。村長も同じ。村民2号は「中華そば」のみ。12~3分ほどで男性スタッフがいい匂いとともに中華そばと餃子を運んできた。ドンブリが正統派のラーメンどんぶりで、透き通った佐野ラーメン特有の醤油ベース鶏がらスープがたっぷりと揺蕩い、見るからに旨そうな豚バラチャーシュー2枚、それにメンマと刻みネギが浮いていた。その下に佐野ラーメンにしてはかなりぶっ太い縮れ麺がゆらりと寝そべっていた。餃子が追いかけるように登場した。

          森田屋④ 
          お待ちィ~
          森田屋⑥ 
          森田屋の中華そば
          森田屋10 
          脂が浮いた鶏がらスープ

これはいい。スープがいい。変なのが入っていないのがいい。コクがあって、もっちり感のある手打ち麺といい、ホクッと崩れそうなチャーシューといい、これはいい。餃子もいい」
調布先生が独り言のようにつぶやく。

「餃子はデカいし、皮のもっちり感といい肉汁たっぷりの具といい、かなりレベルが高いけど、味が付いていない。もう少し隠し味があった方が村長の好み。ラーメンは麺が太過ぎで、旨いには美味いけど、手もみ感のある精養軒にはちょっと負けると思う。佐野ラーメンとしては好みの別れるところかな」
村長がぼそっと水を差す。
           森田屋⑦ 
           ぶっ太い縮れ麺
           森田屋⑧ 
          秀逸なチャーシュー

「喜多方ラーメンみたいだけど、美味い。チャーシューの柔らかさと味付けがとてもいいわ。私の好み。調布先生の舌はさすが。それに比べて村長は・・・」
村民2号が言いかけて、その後の言葉が止まった。

調布先生が中華そばのスープをすすりながら、ケイタイのメールを打ち始めたからである。その間、口も休みなく動き続けている。しゃべりながら麺をすすり、餃子を味わい、ケイタイを打ち続ける調布先生のお姿にしばらくの間、口をポカンと開けたままだった。オーパの表情が次第に畏敬の眼差しに変わっていくのだった・・・。

           森田屋11 
           餃子の存在
           森田屋13 
           具と皮のバランス


本日の大金言。

凡人は箸でラーメンを食べる。秀才は頭でラーメンを食べる。才人は言葉でラーメンをすする。天才は棺桶に入っても出前を取り続ける。






                       森田屋14 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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