浪花家総本店の「和三盆ロール」

 東京・麻布十番にある浪花家総本店はたい焼きで有名だが、ヘそ曲りの村長は「浪花家ロール」にハマっている。明治42年(1909年)創業のこの老舗たい焼き屋は、人形町「柳屋」、四谷見附「わかば」とともに「たい焼き御三家」だそうだが、2階は和カフェになっていて、甘味屋といってもいいほど、メニューをそろえている。商売上手。

          浪花家① 
    レトロ感全開やでえ(麻布十番「浪花家総本家)
          浪花家② 
          和三盆ロールケーキ
          浪花家2 
          一丁焼きたい焼き職人さん

明治・大正の白熱電球の雰囲気を残した薄暗い1階の一丁焼きたい焼き場から2階に抜けると、そこは甘味屋の世界。照明がランプ色なのはレトロ感を出すためだろう。2人用の木のテーブルが9つほど。女性スタッフが2人、忙しそうに客をさばいている。客層は若いカップルから中高年女性まで幅広い。村長はメニューの中から「浪花家ロールセット」(飲み物付き800円)を選んだ。飲み物は煎茶、ほうじ茶もあるが、「そば茶」にした。

          浪花家③ 
          たい焼きにするかロールにするか

「浪花家ロール」は和三盆を使ったロールケーキで浪花家総本店のオリジナル。お土産で買うこともできるが、カフェで浪花家の粒あん付きのセットを食べた方が美味いと思う。浪花家のたい焼きが人気なのもこの粒あんの存在が大きい。6~7分で白い陶器皿に盛られた「浪花家ロール」がやってきた。分厚く切られた和三盆ロールケーキとその上にどっかと寄り添った粒あん。ひと目見ただけで、村長のスイッチが入った。

          浪花家④ 
          これこれ「浪花家ロールセット」

ロールケーキは和三盆のいい風味が滲みこんでいた。フワッとしていてしっとりしてもいる。白砂糖の甘さとは微妙に違うほのかな甘みが心地よい。渦巻き状の生クリームがその甘みに入り込んでくる。脳内エンドルフィンが噴出してくる。そこに絶妙な粒あんが訳あり熟女のように折り重なってくる。こ、これはイケない。

浪花家の粒あんは北海道の契約農家の小豆を使い、上白糖と塩だけで作られている。そのもっさりした素朴と塩気が特長で、洗練されたあんこではない。村長は白ザラメの方が好みだが、これはこれで悪くはない。

          浪花家⑤ 
          ちょっとお、重すぎよ~
          浪花家⑥ 
          和三盆ロールのしっとり感
          浪花家10 
          粒あんの素朴な存在感

どんどん食べ進む。粒あんの冷たい粒つぶ感、しっとりとした和三盆ロールケーキ、それらが次第に甘味中枢に入ってくる。ふらふらとどこかへと飛んでいきそうになる。あわや風船おじさん・・・危ない、危ない。急須に入ったそば茶は3杯くらいまで飲める量。これがいい中和となる。一時の至福の中で、しみじみと思う。私は泳ぐたい焼きになりたい・・・。


本日の大金言。

同じ老舗の一丁焼きでも、人形町「柳屋」にはカフェコーナーはない。浪花と江戸の違いかもしれない。




                         浪花家11
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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