ジャンクなアキバの無化調「中華そば」

 秋葉原はやはり変な街である。ひと昔前は電気屋の迷路というわかりやすい街だったが、街角にメイドが立っていたり、アニメキャラの店がピカピカしていたりすると、それが慣れっこになってしまったものの、村長の心のどこかで「これは不思議の国だ」という意識が作動する。アリスではなく不思議の国のアンギラス。

アキバをぐるぐると歩き回る。で、改めて気づいた。ラーメン屋が実に多い。それも脂ギトギト系がほとんど。さらにシシカバブ―の店やステーキ・ハンバーグなど肉系の派手ハデ満艦飾の店も目に付く。ジャンクフードの街・・・アキバに来るヤングボーイ・ヤングガールの食生活が気になる。アンギラスは「アオーン」と叫びたくなった。

昌平橋通りで「福の神食堂」というラーメン屋が目に入った。午後2時過ぎだが、人気店らしく、客が入っていた。ここで遅いランチを取ることにした。「福の神」という名前に引かれたのと、ギトギト感がなかったからだ。レトロチックだが、アキバらしくない清楚な店構え。白いノレンに「福の神食堂」という墨文字。店内は変形のL字型カウンター席のみで、15人も入れば満席という狭さ。スタッフは男性が2人。素材へのこだわりがあれこれ書かれている。福の神はいるか?
          福の神食堂 
          福の神はいるか?

村長は券売機で定番の「中華そば」(700円)を買い求めた。これが一番安い。「マル特 中華そば」(950円)とか「濃厚鶏茸つけ麺」(880円)など一見しただけでは訳の分からないメニューもある。
          福の神食堂② 
          定番の中華そばへ

7~8分で白い陶器のドンブリの「中華そば」が置かれた。「熱いですよ」とひと言。シンプルな構成で、ほどよい大きさのチャーシューが2枚、それにシナチク、海苔、白髪ねぎ、万能ねぎが配置され、ほんのりと脂が浮いたスープからいい匂いが立ち上っていた。スープは魚介系と豚骨・鶏がらの出汁を合わせているようだ。
          福の神食堂④ 
          こだわりの中華そば
          福の神食堂⑤ 
          景色はいい
          福の神食堂⑦ 
          スープの旨味
          福の神食堂⑥ 
          腰の強い中細麺

その下の麺は小麦色の中細ストレート麵で、コシが強め。大成製麺の特注麺。スープはマイルドな味で煮干しの匂いもする。「中華そば」の王道から外れない味わい。チャーシューは多分肩肉とバラ肉。やや固め。素材へのこだわりが過剰なほど書いてあるのは興醒めだが、ジャンクフードの街ではこれも大事なサービスかもしれない。
          福の神食堂⑧ 
          やや固めのチャーシュー

メンマも悪くないし、全体的にインパクトはないが、そこそこの旨さで、丁寧に作っているのがわかる。ほどよい満足感。どこか物足りなさも残る。
「ひょっとして化学調味料は使っていない?」
スタッフに聞いてみた。
「ええ、無化調です。体にいい素材にこだわってます」

気が付くと、アンギラスはすっかりおとなしくなってしまった。福の神はどこにいる?


本日の大金言。

アキバは未来への巨大な実験場かもしれない。ノアの方舟かバベルの塔か。何かが始まっている。



                       秋葉原  










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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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