秋深し・・・浅草の天然たい焼き

 秋が深まり、朝晩肌寒い季節になってくると、無性にたい焼きか今川焼きを食べたくなる。あんこ中毒者のサガ。東京・浅草に出たついでにひさご通りから言問通りに出る。大学芋の「千葉屋」を素通りして、その先の路地を左に入る。そこが今回のターゲット、「たい焼 写楽」である。
           写楽① 
           たい焼きの季節!

ここのたい焼きは一丁焼きで、いわゆる「天然物」。8年ほど前に創業。テイクアウト専門だが、今では浅草でも指折りの人気店の一つになっている。たい焼きだけでなく「もなかアイス」や「どらやきアイス」などもメニューにして、若者向けの売り方も取り入れている。村長が立ち寄ったのは午後3時過ぎ。大学生が4~5人、カメラを撮っていた。聞くと、「写真部でーす」とか。 
           写楽④ 
           メニューはシンプル

入り口横に縁台があり、そこで食べることもできる。村長はたい焼きを注文した。1匹150円。浪花家と同じ値段。メガネをかけた林家正蔵風の店主が一丁焼きの金型を器用に動かしていた。いい雰囲気。これで飲み物がサービスで付けば言うことはないのだが、世の中そう甘いものではない。京都のようなわけにはいかない。
           写楽⑦ 
           ドヤ顔だって?
           写楽⑨ 
           ナイスバディ?

焼き立てのたい焼きが紙に包まれて手元に来た。手のひらに熱さが伝わってくる。これがたまらない。たい焼きは浪花家の物とよく似ていた。皮がかなり薄く、パリッとしていて、ふうふうしながら真ん中で割ると、見事なつぶしあんが現れた。皮が薄い分、あんこのボリュームが目立つ。湯気が鉛色の空に立っている。た、たまらん。
           写楽⑧ 
           なめんなよ
           写楽10 
           たまらん!
           写楽11 
           ま、ひと口

ひと口パクリ。北海道富良野産エリモ小豆の甘くいい風味が口中に広がる。塩がかなり効いていて、それが甘みに厚みを与えてくる。ふくよかでいい煮方。あんこは尻尾まで詰まっていて、たい焼きを一匹一匹しっかり作っていることがよくわかる。砂糖は上白を使っているようだ。美味。

「浪花家と似ているね」
仕事の合間に店主に聞いてみた。
「たまにそう言われますが、違います。でも、この一丁焼きの金型はもともとは浪花家と同じものなんですよ。ほら」
店主はサービス精神が旺盛なようで、村長に金型を見せてくれた。浪花家の文字が見えた。だが、浪花家よりも尻尾が長い気がする。
          写楽12 
          残りの人生

西浅草にもう一店舗あるという。浅草には「浪花家浅草店」もある。「たい焼 勝」もある。「くりこ庵」もある。いつの間にか、一年中美味いたい焼きが食べられるようになってしまった。「クロワッサンたい焼き」などというものまである。季節感がなくなるのも仕方がない? センチメンタルあんこジャーニー。だが、村長は帰りに町屋に立ち寄ることにした。「博多屋」の今川焼きを無性に食べたくなったからだ。あの素朴な今川焼き・・・。


本日の大金言。

たい焼き黄金時代だが、今川焼きだってあるぞ。



                       写楽13
 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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