あの「日光そば祭り」に乱入する

新そばの季節、である。 3連休のど真ん中。エンターテインメント新聞社時代の友人夫妻に誘われて、そば界のビッグイベント「日光そば祭り」に行った。聞きしに勝る混み具合で、道路は大渋滞、いくつかある広い駐車場も満杯、そばを楽しみに来たつもりが「そばのそばでそばを食えずに帰ることになる」そんな冗談を飛ばしたくなったほど。だが、紅葉がまだきれいで、それだけでも来た甲斐があろうというもの。
           日光そば祭り  
           会場は凄い人出(日光だいや公園)

窮余の一策、裏道で路チューを決行することにした。午前11時30分過ぎ、ようやくそば祭りの会場「日光だいや川公園」に足を踏み入れることに成功・・・だが、ここでも大行列の渦。今年はそば屋、そば打ち会が合計21ほど出店していて、いずれも長い列が続いていた。どの店も美味そうに見えるから不思議である。

そば通の友人と意見が一致、まずは「信州ぼくち蕎麦 石田屋一徹」の最後尾に並ぶことにした。30分は覚悟しなければならない。ふと見ると、あんこ餅の文字が見えた。一皿300円ナリ。そばもいいが、あんこ餅の誘惑には勝てない。それにただ並んでいるだけでは芸がない。並びながら食べることにした。あんこ餅は搗きたての大きめの餅が3個、地場の小豆は上質で、ややあんこの量が少ないものの、満足できる美味さ。
           日光そば祭り② 
           幻の信州そば?
           日光そば祭り④ 
           あんこ餅めっけ!
           日光そば祭り⑥   
           行列の骨休め

「石田屋一徹」は長野・飯山市のそば屋で、北信州独自の「ぼくち蕎麦」が売りの店。一部では幻の信州そばとも言われている。「ぼくち」とはヤマゴボウとも言われる植物のことで、「ぼくち蕎麦」とは、それをつなぎとして使ったもの。石田屋一徹は十割そばにそのぼくちをつなぎに使用している。今回が初出店だそうで、そば通の友人も「食べたことがない」
           信州ぼくち蕎麦 
           信州ぼくち蕎麦(石田屋一徹)

そばのメニューは3種類。「冷かけ 500円(並)」、「温かけ 500円」「温きのこ 700円」。全員「冷かけ」を選んだ。朱色の器の底に入った新そばはやや少なめ。新そばらしい明るい色合いで、底にツユが潜み、上に刻みネギがかかっている。最初のアタックは腰の強さ。エッジが立っていて、まさに筋金入りのそば。その食感は悪くない。
           日光そば祭り10 
           十割冷かけ
           日光そば祭り1  
           腰とエッジ
           日光そば祭り2 
           新そばの美味

ツユは甘めだが、鰹節と昆布の出汁とかえしがまろやかで、腰の強いぼくち蕎麦との相性がいい。だが、新そばなのに香りはやや弱い気がした。これは寒さで舌がマヒしているのか? それとも飯山市の店に行って食べた方が美味いのか? 全体的には美味な発見と言える。ちなみに店では量ももう少し多く、950円だそう。

村長と村民2号はもう一軒、「常陸秋そば」に行くことにした。「いばらき蕎麦の会」の出店。十割の新そば。常陸秋そばはそば界の評価も高く、村長は大いに期待した。行列に並んで「もり」(600円)を注文。だが、これは期待以下だった。
           日光そば祭り4  
           二杯目は常陸秋そば
           常陸秋そば1  
           期待したが・・・
           日光そば祭り11 
           あれれ?
           日光そば祭り8 
           がっかり大賞?


量があまりに少ないうえに、テーブルの上にチューブのワサビがポンと置いてあった。そば自体も新そばの風味がほとんど感じられなかった。100円高い理由がわからない。これでは常陸秋そばの名前が泣こうというもの。「がっかりね」という声も他のテーブルからも漏れ聞こえた。

「日光の紅葉とそば祭りの空気を吸っただけで満足だわ。あんこ餅も美味かったわ」
村民2号がお腹をポンポンさせて言った。友人夫妻には感謝しつつ、日光そば祭りの将来が少々心配になった。


本日の大金言。

そば祭りは単なるお祭りと知るべし。そこに美味を求めてはいけない。あまりにビジネス化すると、やがてそば好きからしっぺ返しを食らうことだってある。


                       日光そば祭り13 

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全く同感です。私は二度と行きたくありません。主催者に再考を、

当たり前だ。行く奴が馬鹿だ。何とか詐欺に引っ掛かる奴と脳味噌の量は同じだ、お前さん達は。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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