「百年以上同じ味」カレーうどんの極北

自公の圧勝を祝う(?)ように、北極から強烈な寒気が流れ込んでいる。さぶう~。こんな日はカレーうどんに限る。ゴッドマザーのお見舞いを兼ねて、桐生市のお隣り・みどり市にある「カレーうどんの山本屋」までポンコツ車を走らせることにした。ここはゴッドマザーの出身地でもある。知る人ぞ知るカレーうどんの超老舗。

創業が明治30年(1897年)。初代は人力車から身を起こし、その6年後の明治36年(1903年)にうどん屋を開いた。「カレーうどん」はその初代が作り上げ、その後、一子相伝で同じ作り方、同じ味を守り続けている。現在は五代目が厨房に立っている。111年変わらない味・・・アンビリーバブルな店なのである。
           山本屋 
      カレーうどんの隠れ名店(みどり市)

以前、ゴッドマザーからその話を聞いてはいたが、村長も村民2号も行ったことがなかった。今回が初めて。大間々町の通り沿いに歴史的な一軒家が建っていた。築百年になるそう。「やまもと屋」と書かれた白地の暖簾。何という情緒。中は4人用テーブルが8つほど。奥が板場になっていて、店主と女性二人が忙しそうに働いていた。タイムスリップしたような錯覚に陥る。うどんの他にそばもある。
           山本屋① 
           文化遺産

メニューの中から、むろん「カレーうどん」(730円、税込み)を選んだ。村民2号とゴッドマザーも同じもの。注文してから手打ちのうどんを茹で上げるようで、着丼まで16~7分かかった。巣鴨の有名店のように冷凍うどんではない。本物の予感。
           山本屋② 
           並で十二分?

かなりデカい陶器のドンブリから湯気が立ち、そこに黄色みの強いカレー汁がどんよりと寝そべっていた。それを木匙ですくい取り、口中に運ぶと、とろりではなく、どろりとした何とも言えないカレーの旨みがまろやかに広がった。片栗粉のとろみではない。カレー粉と小麦粉、それに出汁を加えたような素朴な食感。色から見て、よくあるようなツユ(かえし)は加えていないようだ。過剰に甘くない。ふわふわとしたダマが意図的に混じっている。隠し芸。
           山本屋④ 
           湯気とともに登場
           山本屋⑤ 
       これで並とは・・・明治のまま

具は斜め切りしたナルト、それに長ネギと豚肉だけしか見当たらない。豚肉は上質のロース肉で、村民2号が鶏肉と間違えたほど。カレーの風味はあるが、辛さはほとんど感じない。もっさりとした実に素朴な美味。

うどんは地粉を使い、かなりの太さ。コシとかのど越しというよりも、むにゅっとした素朴な田舎うどん。それにカレー汁が実によく絡む。ぽたぽたと落ちてくるよう。うどんの量も半端ではない。フツーのカレーうどんの1.5倍はあるのではないか。かようなカレーうどんが百年以上もこの地で生きていたとは・・・。
           山本屋⑦ 
           絶妙な素朴
           山本屋11 
           豚肉と独特のダマ
           山本屋⑧ 
           ズルズルしたい

若女将にこの独特の旨さについて聞いてみたら、「あらっ、企業秘密ですよ。愛情がいっぱい詰まってるんですよ」とはぐらかされてしまった。111年には勝てない。

「アタシよりも長生きだよ。アタシも頑張らなきゃ」
きれいに平らげたゴッドマザーが、ドンブリの底を見ながら言った。
「あと百年は大丈夫よ」
村民2号が励ます。

となると、村民2号はあと200年は生きている? 安倍自民党の圧勝など小さい小さい・・・。アブナイ首相に白紙委任状など出してはいないぞ。村長もドンブリの底を見ながら、腹の底で固い決意を結ぶのだった。


本日の大金言。

行き詰ったら、カレーうどんを食べるのもよし。それが本物ならさらによし。原発も集団的自衛権も特定秘密保護法も、本物のカレーうどんの前には意味が半減する。










                        山本屋12 



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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