富山の手土産、絶妙「ます寿司」

 船を描かせたら多分日本一のイラストレーター・谷井健三さんと久しぶりにお会いした。谷井さんとはエンターテインメント新聞社時代に作家・高杉良さんの連載小説のイラストをお願いしてきた縁だ。出身が富山県魚津市ということもあり、特に魚介類に関しては相当なグルメである。

近況などを語り合いながら、楽しいひと時となったが、帰りに「これ、意外とうまいですよ」と言って、手土産をもらってしまった。ます寿司だった。東京・有楽町にある富山県のアンテナショップ「いきいき富山館」で買ってきたらしい。それが「ます寿司屋 ヒロ助」の「旨味 ます寿司」(1350円=税込み)だった。
           ます寿司 
           ヒロ助のます寿司

「ます寿司」はかつては富山に行かなければ手に入らない代物だったが、今ではデパートやスーパーなどのイベントでも見かけるようになった。それでも本場の「ます寿司」は値段も安くはなく、そう簡単に口にすることはできない。

「ます寿司屋 ヒロ助」は黒部市のます寿司専門店。創業3年目という比較的新しい店だが、富山でも注目の店らしい。添加物などは入っていないので、賞味期限は2日間ほど。ウマズイめんくい村に帰って、翌日の昼めしにすることにした。
           ます寿司① 
           正統派ます寿司!

包みを解くと、しっかりと竹の棒と輪ゴムで押さえられた木のわっぱが現れた。正真正銘の伝統的なます寿司! それを取り外し、逆さにしてから、わっぱを取ると、鮮やかな笹の葉に包まれたます寿司の本体が目に飛び込んできた。新鮮な笹の香り。目と鼻が同時に刺激される・・・。
           ます寿司③ 
           笹の葉がたまらない

ここからが本番。笹の葉を一枚一枚取っていく。このあたりはエロティックでさえある。中からきれいなサーモンピンクが現れた。何とも言えない旨そうな匂いが同時に立ち上がる。それを備え付けのナイフで6つにカットした。村民2号がみそ汁を作り、それを飲みながらいよいよ賞味となった。
           ます寿司④ 
           ビーナス誕生?
           ます寿司⑤ 
           6つにカットだあ

押し寿司なので、表面の鱒(ます)は2~3ミリほど、酢飯は20ミリほどの厚み。一口食べた途端、脂の乗った鱒の旨みと甘みが、いい塩加減とともに舌の美味センサーに最初のノックをした。さらに酢飯の旨み。酢はきつくなく、ほんのりとした甘みが漂う。その相乗効果で、このます寿司がいいものであることがわかった。グルメの谷井さんのニヤッとした顔が浮かんだ。
           ます寿司⑦ 
           脂がのっている
           ます寿司⑧ 
           どないどす?
           
醤油を垂らさなくてもいいが、ちょっとだけ垂らしてみた。これはこれで味に陰影が付いて旨いが、村民2号は「醤油はない方が旨いわ」とひと言。村長も納得。酢飯のご飯は富山産コシヒカリと富山のブランド米てんたかくをブレンドしているそう。
           ます寿司3 
        醤油を垂らしてみる

「ます寿司は魚津市が中心らしいけど、黒部市など富山湾沿いにもいい店があるようだよ。店によって味が少しずつ違うようで、そこがまた面白いらしい」
「へえー、村長が昔、レジャー記者をしていた時に富山にも何度も行ってたじゃない? ます寿司をお土産に持ってきてくれたことなかったわね」

「記憶にないなあ。最近は鱒(ます)も富山湾のものではなく、チリとかノルウェー産を使っているようだよ」
「話を逸らしたわね、マスオさん」
「おっとどっこい、サザエさーん」
「バッカみたい・・・・押し寿司にしちゃうわよ」
「・・・・・・」

本日の大金言。

爆弾寒気団の中、温かいみそ汁とます寿司で昼めしとシャレ込む。足るを知る幸せ。マスを知る幸せ・・・?









                        ます寿司2 


 
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食べ比べを!

小生も富山出身ですが、ここは新しすぎて知りませんでした。見た目、いわゆるレア系に属するタイプでしょうか。富山の鱒寿司はマイナーな店に極上のものがあり、小生は帰省などの際、富山駅近くの青山本舗(中堅だが家族経営の手作り)をよく買います。マス寿司は身の漬け方に加え、実はシャリが重要で好みが割れます。なお“賞味”期限が2日と記されていても、3日くらいは大丈夫で、小生は2段重ねを買い、製造翌日、2日目、3日目と少しずつ食べ比べます。いい純米酒のように味が乗っていったりします。うまさが変化しますので、機会があればお試しください。もちろん、しょうゆは不要です。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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