年の瀬、築地名物「茂助だんご」の味

 築地名物「茂助だんご」を久しぶりに手土産にした。場内(本店)にあるものとばかり思っていたが、いつのまにか場外店もできていた。村長は軽く驚いて、人混みに揉まれながら、美味そうに並んだ「茂助だんご」をひとパック(こしあん3本、つぶあん3本入り 924円)買い求めたのである。1本154円。いつのまにかそう安くはなくなっていた。
           茂助だんご② 
     年末の遭遇・・・(「茂助だんご」築地場外市場店)
           茂助だんご 
           吸い込まれる

エンターテインメント新聞社がまだ築地にあった頃、仕事に区切りをつけ、場内にある吉野家(第1号店)で牛丼を食べ、その並びにある「茂助だんご」に立ち寄り、デザート代わりに2本ほど口にしたりした。竹串に刺さった餡だんごはひと串3個ながら、東京の串だんごには珍しくあんこが餅を1個1個ていねいに包んであり、村長の胸をときめかせたものだ。日暮里の羽二重団子(こちらはひと串4個)も1個1個だが、敷居が高かったのでめったに行かなかった。

その「茂助だんご」。数年前、北千住駅ビルの「成城石井」で見つけたときは驚いた。ついにここまで来たか、複雑な気分になった。「だんご3兄弟」の大ヒット(1999年)でそのモデルとしても脚光を浴び、「茂助だんご」も人気が加速した。だが、成城石井で買った「茂助だんご」は形は同じだったが、時間の関係か餅が少々固くなっていて、感動は薄れていた。

創業は明治31年(1898年)。魚河岸がまだ日本橋にあった頃だから、その歴史は古い。魚河岸の旦那衆の手土産として人気を呼んだという。現在は4代目。「お召し上がりは本日中」と言われ、ウマズイめんくい村で夜の賞味となった。たまたま恐るべき食通のドン圭氏が訪ねてきたので、「ご一緒にいかがですか」と誘った。村民2号がお茶を入れる。
           茂助だんご③ 
           さあ賞味だ
           茂助だんご④ 
           この胸のときめき
           茂助だんご⑤ 
           見事な串だんご

まずはこしあん。しっかりとした見事な竹串。きれいなこしあん。かつての記憶がよみがえる。胸がときめく。北海道十勝産の小豆で作ったこしあんはサラッとしていて風味もある。甘さは控えめ。餅は国産の上新粉で、北千住で買った時よりも柔らかい。上新粉の歯ごたえもある。串だんごの本流の味わい。
           茂助だんご⑥ 
           どないどす?(こしあん)
           茂助だんご⑦ 
           かじり愛?

次につぶあん。つぶあんの串だんごは珍しい。村長の知る限り、1個1個つぶあんでていねいに包んだ串だんごは「茂助だんご」だけである。こちらはこしあんよりねっとりしていて甘い。砂糖は多分上白糖だろう。塩気が甘みを増幅させている。口中に広がるつぶあんの存在感。うむ、悪くない。
           茂助だんご⑧ 
           どないでっか?(つぶあん)
           茂助だんご⑨ 
           貴重どすえ

「こしあんの方が好きだわ。きれいな味わいで、ファンが多いのもわかるなあ。でも、これ今でも1本1本手で作っているのかしら。昔はいざ知らず、これだけの本数を手づくりするのは大変だと思うわ」
村民2号がボソッと感想を漏らす。

「茂助だんごも会社が大きくなって、昔のように1本1本とはいかないんじゃないか。今でもすべて手づくりだとしたら凄い。江東区東陽で作っているようだけど、作っているところを見たいよ」
村長が調べてみたが、そのあたりは謎である。
           茂助だんご① 
           横のものを縦にする?

「そらあ、わからん。ロボットが作っていたとしても不思議じゃない。問題は美味いかどうかだ。わしはこしあんよりつぶあんの方が好きだな。村長お勧めの北千住の『かどや』よりこっちの方が好きだよ。『かどや』の餅は柔らかすぎて、わしは苦手だ」
ドン圭氏が無意味な問答に横串を刺した。

「イタタタ・・・ハハハ」村長は慌ててお茶を濁す。村民2号がお茶を継ぎ足す。「だんご3兄弟」というより「だんご3オヤジ(?)」の会話は無意味なまま夜更けまで続くのだった。今年も残すところもうわずかだというのに。


本日の大金言。

串だんごは手間ひまかけても1個1個こしあんで包んだものがいい。昔の会津の串だんごがそうだった。その丁寧な仕事は今はどこかへと消えてしまった。これほど悲しいことはない。


                      茂助だんご10 






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いいですね

この団子は、ぜひ賞味したいですね。
村長の「筆先」三寸にごまかされているのかもしれませんが。
羽二重は、独特の食感といい、うまくないことはないですが、年金生活者には高すぎる値付けです。懐具合から言っても、茂助に軍配をあげたい。
前にご案内いただいた「かどや」も素晴らしかったので、それ以上というのなら、何をおいても2月末に帰国早々、足を運んでみます。
ついでといえば失礼ですが、新年おめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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