頂点か、佐野ラーメンの恐るべき新星

久しぶりに佐野ラーメンを食べにポンコツ車を飛ばした。佐野ラーメンのシンプルで深い旨味は村長の好みで、首都圏から遠くないのも気に入っている。都内に「佐野ラーメン」を看板にする店は少ない。実に不思議である。何を隠そう、村長は佐野ラーメンこそラーメン界の頂点に位置するラーメンだとひそかに思っている。

その佐野ラーメン界に凄い新星が登場した、という情報をつかんだのである。オープンして1年ちょっとだというのに、佐野ラーメン人気ランキングトップに躍り出たという。ウソか真実か、メンクイとしてはこれは行ってみるっきゃない。
           大和 
           うどん屋ではありません

午後1時過ぎ。その店「青竹手打ちラーメン 大和(やまと)」に到着。佐野中央病院からほど近い県道270号線沿い。その近くには「ゐをり」や「森田屋」「万里」など人気店がある。そこに店を出すというのも店主の自信と野心を感じる。うどん屋かそば屋のような一軒家。外観は月並み。
           大和1 
           満員の店内

足を一歩踏み入れると、店内はほぼ満員で、テーブル席や板の間の小上がりが広がっていた。おばさん店員が4~5人ほど忙しそうに動いていた。「いらっしゃいませ~」掛け声が飛び、活気が満ち溢れている。その中心に店主がいた。40歳前後か。村長はカウンター席に案内され、そこに腰を下ろした。目の前が厨房。メニューの中から、「手打ちラーメン」(580円)と「焼餃子3ケ」(240円)を選んだ。
           大和② 
           良心的なメニュー

しばらく観察していると、麺づくりは店主が一人で切り盛りしていることに気付いた。包丁でチャーシューを切り、青竹打ちした麺を茹で上げ・・・ここだけは誰にも任さないという雰囲気。そのためか、待ち時間が15~18分ほどかかり、「餃子」が登場、続いて「手打ちラーメン」がいい匂いとともにやってきた。
           大和③ 
        ようやくラーメン様の登場

大きめの白いどんぶり。きれいに透き通った醤油スープ。キラキラと脂が浮いている。大きめの豚バラ肉チャーシューが2枚。多めのシナチク。小さ目のナルト、刻みネギ、その下に揺蕩っている太めの麺。ひと目でかなりの実力だとわかった。
           大和④ 
           コショウをパラパラ

まずはスープ。最初のアタックはまろやか。その奥から恐るべき旨味がジワジワと来た。鶏ガラの他に豚骨も使っている? さらに何かが? 醤油は本樽仕込みの天然醸造(岡直三郎商店)を使っているようで、そのこだわりがわかる。
           大和⑥ 
           シンプルな奥行き

青竹打ちの麺が佐野ラーメン本流のものとはいささか違った。太さがまちまちで、わざと手打ち感を出しているようだ。つるっとした食感だが、コシとモチモチ感が際立っている。佐野ラーメンの中では「ゐをり」や「精養軒」に近い感じもするが、微妙に違う。
           大和⑧ 
           太麺の実力
           大和⑤ 
           チャーシューの実力
           大和⑨ 
           旨みの秘密

チャーシューも手切り感が伝わってくる厚さで、赤身と脂身のバランスがいい。その柔らかさ。シナチクも悪くない。580円という価格設定も誠実。村長がこれまで食べた中でもこれはベスト3に入る味わいだと思った。待ち時間が難点だが、それもその後の美味が苛立ちを鎮めてくれる。

餃子はかなりデカい。焼き加減がいい。具はキャベツとニラ、それに合挽き肉。皮が厚くてやや固い。もう少しもっちり感があれば言うことはないが、餃子のレベルが高い佐野ラーメン店の中では平均点の味だと思う。
           大和10 
           デカい焼餃子
           大和12 
           ガブリと行け

スープを一滴残さず飲み終えると、いい音楽を聞き終えたような大いなる感動に包まれた。店を出る前に、店長にひと言尋ねてみた。「どこで修業したんですか?」。すると、「佐野ではないんですよ。群馬のほうで」という答え。暖簾分けの多い佐野ラーメンの中では異端とも言えるが、それ故に佐野ラーメンをさらに進化させる可能性も感じた。佐野ラーメン、恐るべし。

本日の大金言。

鶏ガラ醤油ベースのシンプルな佐野ラーメン。その旨味は脂ギトギトラーメンの天下に対抗できる一方の雄だと思う。



                         大和14 



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おばんです。この佐野ラーメンは実にうまそうですね。村長の写真の腕がよいのか、すごく食べたくなります。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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