原点回帰、氷川神社の親子丼

 天気がいいので久しぶりに埼玉・大宮の氷川神社へ。参道の新緑が気持ちいい。ちょうど昼飯時で、有名な「氷川だんご屋」でダンゴでも食べようかと覗いてみたら、「親子丼」(お吸い物付き570円)のメニューが目に入った。570円? もう一度目をこすって見ても570円。親子丼がメニューにあること自体が村長にとっては驚きだが、その安さにも驚いた。だんご屋の親子丼もポエム。
           氷川神社③ 
           大宮氷川神社参道
            
茶屋づくりの店は1974年(昭和49年)創業で、二代目の店主がダンゴを旨そうに焼いている。ここは醤油ダンゴだけで餡ダンゴがないのが残念だが、酒まんじゅうも名物である。
           氷川だんご② 
           氷川だんご屋
           氷川だんご① 
           なぜか親子丼

暖簾をくぐると、老舗の甘味屋のいい雰囲気で、木のテーブルが三つほど。若い客と巣鴨族がのんびりときしめんやダンゴを食べていた。正午前だったせいか、中央のテーブルが空いていた。そこに腰を下ろす。
           氷川だんご③ 
           清めの世界?

女将さんらしい女性がほうじ茶を持ってきた。「親子丼、お願いします」と村長。ほうじ茶の受け皿が竹細工で、いい雰囲気、10分ほどで丸い黒塗りの漆器がやってきた。お吸い物とタクワン付き。ゴボウの佃煮のようなものも添えてあった。うむ。さり気ない気遣いがうれしい。
           氷川だんご④ 
           さり気ない世界

フタを取る。甘い醤油の匂いが参道のさわやかな空気に溶け込む。卵の白身と黄身、鶏肉、たまねぎ、三つ葉、刻み海苔・・・素朴な親子丼の光景。だが、中央の紅ショウガとパラパラと散りばめられた白ゴマが異端である。紅ショウガは焼きそばと相場が決まっているが、ここではフツーに鎮座している。だんご屋と駄菓子屋は親戚関係にあるのかもしれない。懐かしい昭和の匂い。
           氷川だんご⑤ 
           フタを取ると・・・

出汁の効いた高級な親子丼ではない、庶民的な親子丼の世界。卵にはしっかり火が通っていて、鶏肉も固めで多分ごくフツーの鶏肉だろう、そう大きくないものが4~5切れほど。濃い甘辛のつゆが固めに炊かれたご飯にほっくりとしみこんでいる。ウマいとかマズイを超えた戦後の軌跡を思い起こさせる親子丼。
           氷川だんご⑦ 
           かしわ手   
           氷川だんご⑨ 
           かしわ様
           氷川だんご⑧ 
           原点か?
           氷川だんご2 
           ゴボウの佃煮?

お吸い物は温麺入りで、三つ葉がさり気ない。立ち上る湯気がいい。旨さとは違うあまりに素朴な親子丼を食べ進むうちに、これはひょっとして氷川神社の神様が「おい、勘違いしてはいかんぞ。足元を見ることを忘れてはいかんぞ」とメッセージを送っているのではないか?という思いがよぎった。うむむうむむ。なぜか冷や汗が数滴・・・箸を置くときについ正座したくなった。身を清める親子丼というものも確かにある。

本日の大金言。

たまには神社で昼ごはんも悪くはない。風呂に入るように日本古来の凛とした空気に触れる。リセットのための仕掛け。



                       氷川だんご10 




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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