山岸一雄直系?重量級つけ麺

 久しぶりに東京・赤羽でコピーライター時代の旧友と小宴会へ。腹が減っては戰が出来ぬ。開始のゴングまで少々時間があったので、ラーメンでも食べようかと思った。東口に出て、「自家製麵 伊藤」にしようか、それとも「夏海」にしようか・・・ブラブラ散策していると、「大勝軒 まるいち」の看板と大きな赤ちょうちんが視界に入った。大勝軒!
           大勝軒① 
           山岸一雄「最後の弟子」

カリスマ山岸一雄が亡くなったのは先月4月1日。弟子の数100人とも言われ、暖簾分けした「大勝軒」の数は直系の東池袋大勝軒系列だけでも63店(大勝軒のれん会含む)もある。さらに独立して、「大勝軒」を冠にした店の数となると、把握するのが困難になるほど全国に広がっている。「山岸一雄製麺所」なるものまである。

「大勝軒 まるいち」は、2007年に閉店した山岸一雄の伝説の店「東池袋大勝軒」最後の弟子を名乗る田中永一が始めた店。8年ほど前に赤羽でスタートし、店を広げ、新宿や大宮などに4軒ほどある。村長は、山岸一雄を忍びながら、ここの暖簾をくぐることにした。
           大勝軒② 
         「もりそば」ではなく「つけ麺」

「もりそば」はないかとメニューを探したが、その文字はない。「つけ麺」(750円)の表記。左右に黒いカウンター席だけのシンプルな店内。左奥が厨房になっていて、そこから「ありがとうございました!」という声が聞こえてきた。二人の男性とテキパキとした太めおばさんスタッフ。いい感じで、山岸一雄の精神が生きているよう。ふと見ると、山岸一雄の直筆の扁額が飾ってあった。うむ。
           大勝軒③ 
           カリスマの直筆

「もりそば」ではなく「つけ麺」としたのは、いろいろ事情があるのだろう。券売機で山岸一雄直伝の「つけ麺」(750円)を買い求めた。トッピングで「煮たまご」(100円)も。麺は自家製とのこと。長めの待ち時間。ていねいに作っているのが感じられ、嫌な感じはない。15分ほどで、「つけ麺」がやってきた。太めのおばさんスタッフの動きと対応がアスリートのように軽い。うむむ。
           大勝軒④ 
           つけ麺(並盛り)

白い大きなドンブリに盛られた極太麵は、東池袋店のものよりも濃い茶褐色ががっていた。熱盛りにすることもできるが、暑かったので冷や盛りを頼んでいた。麺はモチモチ感にあふれ、噛むと小麦と卵の香りが漂った。その量が並盛りなのに半端ではない。おばさんスタッフに聞くと、「350グラムです。茹であがると、600グラム以上あると思います」というお返事。うむむむ。
           大勝軒2 
           自家製麵
           大勝軒⑦ 
           つけ汁

つけ汁は角切りにしたチャーシュー(たぶん肩ロース)が4~5本とメンマ、ナルトが沈んでいて、刻みネギが浮いていた。弾力のある自家製麵をくぐらせる。酸味とほどよい甘み。豚骨、鶏ガラをベースに煮干し、鯖節などをじっくり煮込んで出汁をとった醤油スープで、東池袋店よりもかなり濃い。深みのある味わい。かすかにニンニクの匂いもした。今どきの濃厚さは進化系大勝軒とも言え、これが予想よりも旨い。
           大勝軒⑥ 
           量が半端ではない
           大勝軒⑧ 
           つけ汁の具
           大勝軒⑨ 
           進化した?煮たまご

煮たまごは見事な半熟で、しっかり味が付いている。こちらもやや濃いめ。オリジナル大勝軒はしっかり火が通っているので、こちらも今どきの味わい。チャーシューの切り方も変えている。悪くはない。

食べても食べても底が見えない。汗。山岸一雄を忍びながら、しっかり食べ終えると、腹まわりが確実に5センチは広がった。ドンブリの底をじっと見る。戦後のヒトコマが見える気がした。

ところで、あの晩年の自己肥大化は何だったんだろう? あちこちにあの白いタオルを頭に巻いた写真が増殖していった。本人はそれを本当によしとしていたのか、今となってはわからない。

本日の大金言。

カリスマはどの業界にもいるが、ラーメン界においては山岸一雄ほどの偶像は後にも先にも出てこないだろう。昭和は遠くなりにけり。

                       大勝軒10
 
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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