「焼きそら豆」と「いぶりがっこ」の夜

 東京・赤羽はディープな居酒屋の街でもある。約2年前、台風並みの低気圧が押し寄せるなか、一時帰国した北欧先生、渓流斎さんら7~8人で有名な「まるます家」で楽しい宴を張ったが、今回はメンバーの一人がすでに居酒屋を予約していた。「大勝軒まるいち」でいささか食べ過ぎてしまったので、腹減らしに「赤羽一番街」を歩き回ることにした。
           まるます家① 
           人気の「まるます家」

夕暮れが忍び寄るなか、「まるます家」、超人気の立ち飲みおでん屋「健ちゃんおでん」・・・夕方4時過ぎだというのに行列が絶えない。GWのためか昼酒を楽しんでいる。意外に若い女性が多い。居酒屋は今やフツーにトレンドになり、オヤジだけのものではなくなった。手放しで喜んでいいのか、わからない。オヤジの居場所がなくなる?
           健ちゃんおでん② 
           行列の「健ちゃんおでん」

時間になったので、待ち合わせ場所の北口改札口へ。エンターテインメント新聞社に入る前に少しだけいた広告制作会社の旧友たちと合流。その一人が予約していた店へ。「まるます家」の先の小ぎれいな居酒屋。「味わい厨房 菜菜や(さいさいや)」という今どきの居酒屋だった。ディープ好きの村長にとってはちょっとだけ残念。
           菜菜や① 
           今どきの「菜菜や」

そこで食べた中で、気に入ったのが「焼きそら豆」(480円)と「いぶりがっこ」(400円)だった。親会社が秋田市にあり、「比内地鶏」や魚介類が売りの店。生ビールで乾杯し、例によって昔話に花が咲く。深刻な病気になった友人、人気作家になったCMディレクターの話など、とりとめのない話が延々続く。
           菜菜や② 
           どれにすんべか?

生ビールから「黒龍 純米吟醸」(1合680円)に移る。比内地鶏の串焼き(1本190円)もそれなりに旨かったが、「焼きそら豆」の甘みがやや辛口の地酒によく合った。茹でそら豆もいいが、サヤごと炭火で焼いたそら豆もいい。ちょうど今が旬ということもある。
           菜菜や10 
           黒龍純米吟醸
           菜菜や⑥ 
            ささみわさび串焼き
           菜菜や④ 
           焼きそら豆
           菜菜や⑧ 
           いぶりがっこ

最も気に入ったのが「いぶりがっこ」で、秋田から直送されたもの。「いぶりがっこ」は秋田南部の漬け物(秋田の方言でがっこ)。干した大根を楢の木などで燻(いぶ)してから米ぬかに漬けたもの。雪国の知恵の結晶でもあるが、燻した煙の匂いと穏やかな甘みが絶妙。これがまた黒龍純米吟醸によく合う。天井がぐるぐる回り始める。慌てて水を頼む。

外に出るとすっかり暗くなっていた。忌野清志郎の「サン・トワ・マミー」が頭の中を回っている。小ぎれいでそれなりに旨い居酒屋も悪くはない。だが、と村長は思う。赤羽はやはり路地裏のディープな居酒屋がええなあ。EU職員さんを誘って、日を改めて立ち飲みおでん屋に来ようと思うのだった。

本日の大金言

赤羽は「住んだらよかった東京の街ランキング」で中野、吉祥寺に次いで第3位だそう。「住みたい町」ではベスト10外。そのあたりの落差がクールである。











                  菜菜や12 


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR