利根川沿いは美食の宝庫

 このところ利根川沿いにハマっている。かつては坂東太郎(ばんどうたろう)と呼ばれた暴れ川沿いは豊饒な田園地帯で、コシヒカリや有機野菜、果物、小麦、そば粉などスーパーでは買えない美味を産んでいる。うなぎや川魚も美味い。画家のアトリエが点在し、伝説的なギター作りの名人も住んでいる。村長は食と文化の隠れた黄金地帯と呼んでいる。

シバの女王の案内でそば名人のイシカワ仙人の家で行われるそばパーティーに呼ばれたこともある。この方は、数年前までそば屋を営み、クラシックギターのライブを企画したり、畑で野菜を作ったり、自由気ままな生活を楽しんでいる。2日前は栗橋産のそば粉でそばパーティーを行い、村長もポンコツ車で駆けつけたが、夕日に沈む田園地帯の光景の美しさに息を飲んだ。
              石川さんち①  
              イシカワ仙人の二八そば

そばは見事な挽きくるみの二八そばで、自宅の畑で採った野菜の天ぷらともども、フツーは味わえない旨さを堪能した。その余韻を残しながら、翌日、大利根町の田園地帯の中にポツンとある一軒家カフェへポンコツ車を飛ばした。これも利根川ネットワークの情報。自家製パンとスイーツが美味いという評判で、これは行かずばなるまい。村民2号も付いてきた。
              エムティー 
              利根川の風

北側が利根川で、大久保病院から近い田園地帯に、「手づくりの店」の旗がひるがえっていた。2軒だけポツネンと建っていた。そのシャレた一軒が目指す「カフェ&雑貨 mt.(エムティー)」だった。自宅一階をカフェに改装して、手づくり木工雑貨も置いている。経営しているのは若い夫婦で、設計家だった夫と料理の上手い妻が1年前にオープン。「mt.」とは2人の頭文字だとか。
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              ここはどこ?
              雑貨カフェ 
              「カフェ&雑貨mt.」の世界

「まるで別荘みたいだわ。こんなカフェがこんな場所にあるなんて驚きね」
店内に一歩足を踏み入れた途端、一瞬信州か軽井沢にでもいるような錯覚に陥った。窓の外には田園地帯が広がり、窓から入ってくる利根川の風が心地よい。
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              癒しの空間
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              残り1個!

ここで食べた「焼きカレーパン」(150円)が絶品だった。自家製パンがすぐ品切れになるほどの人気で、その理由がすぐにわかった。小麦粉は北海道産のキタノカオリをメーンに使い、ベーグル、ちぎりパン、フランスパンなどを焼いている。到着した時間が午後3時過ぎだったので、すでにほとんどが売り切れ、「焼きカレーパン」が一個だけ残っていた。
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              ランチメニュー

「きなこシフォンケーキ バニラアイス添え」(350円)と「とろけるミルクティープリン」(250円)を頼み、有機栽培コーヒー(350円)もそれぞれ頼む。セットにすると100円引き。すべて自家製で、そのアイデアと美味さは軽く驚くほど。料理は奥さんの担当で、パティシエの修業をしたのかと思ったら、「もともと料理が趣味で、それが高じてパンまで作るようになったんですよ」とか。
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              きなこシフォンケーキバニラアイス添え
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              本格的なスイーツ
              mtプリン  
              ミルクティープリン

「焼きカレーパン」は手で割った途端、その自然な色味ともっちり感が際立っていた。村長がこれまで食べたカレーパンの中でもベスト5に入る美味さで、小麦の香ばしさと中のキーマカレーが絶妙である。具のキーマカレーは豚の挽き肉とニンジン、タマネギ、それにトマトをじっくりと煮込んでいる。隠し味にナスを使っているそうで、それが旨味と甘味を引き立てている。
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              焼きカレーパン、登場
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              うーむ
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              パン生地の秀逸
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              すべて自家製

「これだけの本格的な美味さで、この安さ。儲けが出ているのか、心配になってきたわ
「カレーパンも軽井沢で食べた『幻のカレーパン』の上げ底ぶりを思い出すと、今でも怒りがわくけど、こういう場所でこのようなカレーパンに出会えたことを思うと、神様は我々を見放してはいないと思えるな」
「オーバーねえ。第一、村長なんて、とっくに神様に見放されてるわよ」
「・・・・・」

本日の大金言。

利根川沿いにはフランスがある。隠れたグルメ地帯。あまり知られたくないが、それを発掘する楽しみもある。


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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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