梅雨にまさかの「かきめし大弁当」

 東京・北千住の丸井B1にある「マルイ食遊館」は村長の止まり木である。エンターテインメント新聞社時代から、時間のある時などは、ここを散策するのが楽しみだった。日本橋での用事を終え、夕暮れ時、久しぶりにここに立ち寄った。歩きすぎて踵(かかと)が痛い。ちょうど「日本美味めぐり」をやっていた。カニめしや牛めしなど全国の美味いものがいい匂いを放っていた。これだ、これだ。村長は生き返る。

一番目立つところで「かきめし」の実演販売が行われていた。「広島・呉市 倉橋産牡蠣(かき)使用」のポスターが食欲中枢をぐいと刺激した。広島・倉橋島は、日本でも有数の養殖牡蠣の産地で、殻は宮城産よりも小ぶりだが、中の身がデカくて、そのふっくらぷりぷり感は「日本一」という声もあるほど。北海道・厚岸の有名な「かきめし」も頭をよぎった。とはいえ、梅雨の時期に「かきめし」なんてありか?
              かきめし 
              かきめし、発見!

倉橋島産牡蠣を使った「かきめし」は大小2種類あり、「小」(1100円=税別)」が普通の駅弁サイズで、見事な色の煮牡蠣(かき)が5個ほど乗っかっていた。だが、その隣にある「大」(1300円、税込み1404円)に村長の目が釘付けになった。普通サイズの1.5倍はありそうな大弁当で、見事な牡蠣がどかどかと乗っかっていた。うむむ・・・生つばをごくりと飲む。
              かきめし② 
              足と目と舌が止まる

調べてみたら、この「かきめし」を作っているのは「雑草庵」という店で、広島・呉市出身のオーナーが東京・池袋で営んでいる瀬戸内海料理の店だった。マルイやデパートなどで行われる全国美味いものなどでも出店しているようだ。税込み1404円は安くはないが、「大」を買い求めることにした。

「牡蠣のシーズンは終わっているのに、かきめしとは驚いたなあ」
店の人に言うと、
「旬を瞬間冷凍した牡蠣で、鮮度は旬のままですよ。倉橋島の牡蠣は日本一ですからとにかく食べてみてください」
と自信満々の答えが返ってきた。
              かきめし③ 
              生つば、ごくり

ウマズイめんくい村に持ち帰って、たまたま手に入れた静岡の地酒「花の舞 純米無濾過生原酒」を用意した。「かきめし」のパッケージを取り、黒い厚紙の蓋をそっと開けた。見事な、グラマラスな牡蠣が7個!そのうちの2個はやや小ぶりだが、以前食べた厚岸名物の「かきめし弁当」の牡蠣よりもデカい。
              かきめし⑤ 
              むふむふの時間

よく見ると、その下の炊き込みご飯には細かいニンジンやシイタケ煮、黒こんにゃく、それに短冊切りした竹の子煮が敷いてあった。いい塩梅。他に玉子焼きが3切れ、柴漬け、水菜の漬け物、昆布の佃煮。
              かきめし⑥ 
              たまらんで~
              かきめし11 
              脇役も忘れないでね

小皿に取って、まずは牡蠣をひと口。ふっくらと煮上げられていて、甘辛具合がちょうどいい。プリっとしていて、噛むと柔らかく濃密な食感。歯と歯の間から牡蠣の肉汁がまろやかに口中に広がっていく。かすかに海の香り。炊き込みご飯は牡蠣の煮汁でコメを炊いているようで、出汁も効いていて悪くない味付け。冷やした「花の舞」をちびちびやりながら、梅雨時のかきめしを食べる。これはぜい沢の極みではないか?
              かきめし⑦ 
              おおっ、ビヨンセ?
              かきめし⑨ 
              アリシア・キーズ?
              かきめし⑧ 
              旨みの配合

「個人的には厚岸のかきめし弁当のほうが好みかな。あっちは北海道の鉄道の匂いと旅情がギュッと詰まっていた感じ。これも旨いけど、旅情がイマイチ。池袋の会社が作っているからかな」
「それはぜい沢というものよ。駅弁とこの弁当は比較できないわ。梅雨にまさかのかきめしが食べれただけでも、感謝しなきゃ。あえて言うと、炊き込みご飯が平均的で、国産米を使っているようだけど、ブランド米ではないと思う」

ウマズイめんくい村のかき入れ時はとっくに終わっているのに、季節外れのぜい沢なかきめしを賞味しながら、あーだこーだとのたまっている。外は雨と雷。それが次第に激しくなっている。国会もメディアもほとんど機能不全状態。勝海舟も後藤田正晴もいない。かきめしや踵に滲みる痛みかな

本日の大金言。

東京新聞で瀬戸内寂聴さんの車椅子姿での国会前デモ参加の記事を読む。日本はこのままだと戦争前夜に近づきつつあるようだ。冗談じゃないぜ。かきめしをしみじみと食らう。





                            かきめし12 





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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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