「海街diary」後のホットごぼうサンド

 「モラージュ菖蒲」で『海街diary』を観た。是枝裕和監督の才能が隅々まで行き届いた佳作で、4姉妹とそれを取り巻く脇役陣のバランスがよく、カンヌで賞を取れなかったのが不思議なくらいの出来だった。長澤まさみが女優として成長していることにやや驚く。随分前、エンターテインメント新聞社時代に、ブルーリボン賞のプレゼンターを務めたことがあり、その時の監督賞が是枝監督で、新人賞が長澤まさみだった。そう思うと、感慨深い。
              モラージュ菖蒲映画 
             「海街diary」

映画はくすぐり部分が随所にあり、鎌倉の風景と4姉妹のからみを見ているうちに、どんどん映画の中の時間に引き込まれていく。詳しく書くと野暮になるので、一つだけ。食事のシーンが随所に出てきて、その中で「しらすトースト」が旨そうだった。

いい余韻の残る映画で、見終わった後、トーストが食べたくなり、先月オープンしたばかりの「倉式珈琲店」へ。やや高めだが、「コメダ珈琲店」や「星乃珈琲店」のような本格的なコーヒーを売りにする展開で、本店は岡山にある。「サンマルク」グループの新ブランドでもある。アメリカから日本に逆上陸した「ブルーボトルコーヒー」も本物のコーヒーを売りにしている。新しい流れかもしれない。
              倉式珈琲① 
              しらすトーストはないか?
              倉式珈琲② 
              サンドウィッチとホットサンド

「倉式珈琲店」はサイフォン式を売りにしており、トーストやサンドウィッチも充実している。「しらすトースト」を探したが、残念ながらなかった。迷った末に「ホットごぼうサンド」(ミニサラダ付 510円、税別)を選んだ。ごぼうサンドというのは珍しい。「倉敷ブレンド」(370円、税別)も頼んだ。村民2号は「玉子サンド」(同)。
              倉式珈琲③ 
              ありゃ、これは珍しい

12~3分ほどで、「ホットごぼうサンド」がやってきた。8枚切り食パンを2枚。こんがりとトーストされたホットサンドの中からゴボウとニンジン、それにマヨネーズベースのソースがどろりと流れ出そうになっていた。
              倉式珈琲2 
              主役か、脇役か?

「キンピラごぼうをマヨネーズで合えたみたいね」
と玉子サンドをかじりながら、村民2号が茶々を入れる。
              倉式珈琲3 
              サイフォン式珈琲
              倉式珈琲4 
              当たりか?

ガブリと行くとトーストの香ばしさと中のキンピラが意外と合っている。甘辛で味は濃いマヨネーズベースのソースが上手くバランスをとっている。「海街diary」ほどではないが、まずまずのバランス。ボリュームがやや物足りない。ミニサラダは平均的な味。倉式ブレンドは1・5倍の量があり、酸味と苦みのバランスは悪くない。香りがいい。
               倉式珈琲⑦ 
               キンピラとマヨネーズ
               倉式珈琲⑧ 
               ま、食べておくんなさい
               倉式珈琲⑨ 
               配役はミスマッチ?

「玉子サンドはイマイチかな。パンがパサパサしていて、つぶしたゆで卵の味付けが濃過ぎ。しらすサンドをメニューにすればいいのにね。コーヒーは美味いけど」
「メニューの中にあずきサンドがあったね。ランチにしては物足りないから、それを追加注文しようかな」

「どうぞお好きに。人間ドッグの結果次第でもう食べれなくなるかもしれないからね」
「大丈夫、死ぬまでは生きているから」
「それって、この前話していた深沢七郎の受け売りでしょ? バッカみたい」
「恐ろしいほどの名言だと思うけどなあ・・・・・・」
「深沢七郎が言えばね」
映画のいい余韻はすっかり消えていた。

本日の大金言。

人生はひまつぶし。たかが人生、されど人生。「あん」も「海街diary」も生きることの意味を深く問いかけている。いつの時代も生きることは簡単ではない。人生はしらすトースト、かもしれない。



                          倉式珈琲10 






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

シラスサンド

「海街ー」は確かにいい映画でした。しかし、シラスサンドとゴボウサンドを強引に結び付けるとは、赤羽彦作さんの頭の中はいったいどうなっているのか。ブルーリボン賞のプレゼンテーターをしていたとなると、それなりの人だったのでは? しかしながら、本当かうそか、判断がつきません。まあ、面白いブログであるのは間違いないようです。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR