神保町「タレかつ丼」涙の再会?

 ペンクラブの総会と懇親会に出席するために、久しぶりに神田・神保町へ。目的はもう一つある。新潟かつ丼「タレカツ」を5年ぶりに食べること。宮仕え時代、たまたま日本大学法学部近くを歩いていたら、「タレカツ」を見つけた。7年ほど前のこと。そこで食べたタレかつ丼がメチャ旨かった。当時はオープンしたてということもあり、今ほどの人気はなかった。以来、2年ほど折に触れて通った。
              タレカツ10 
              5年ぶりの再会

新潟かつ丼はラードで揚げた薄めの豚カツを甘辛だれにくぐらせ、炊き立てのコシヒカリの上に乗っけたもの。福井や駒ヶ根、桐生、会津若松などのソースかつ丼と違うのは、ソースではなく醤油ベースの甘辛タレであること。キャベツも敷いていず、直球勝負のシンプルなかつ丼。昭和初期創業の老舗洋食屋「とんかつ太郎」が元祖と言われる。
              タレカツ 
              老舗の風格が・・・  

ぎりぎりランチタイムだったので、意外にスムーズに入れた。左右にL字の一枚板のカウンター席があり、それぞれ5席と7席ほど。奥が厨房になっていて、2人の男性料理人がとんかつを揚げ、どんぶりを用意していた。とんかつ屋のいい雰囲気。村長は、「合いもり丼セット」(税込み840円)を頼んだ。以前はなかったメニュー。かつ2枚、海老1尾、それにサラダとお新香、味噌汁付き。
              タレカツ① 
              ランチタイムは得?

注文してからじっくり揚げるので、待ち時間は15分ほど。お盆に乗って、「合いもり丼セット」がやってきた。運び役の女性スタッフの対応はていねいで機敏。好感。大きなカツが2枚、それにエビフライが一つ。やぐらを組むように乗っかっていた。タルタルソースも付けてもらう。
              タレカツ② 
              これだこれだ

タレカツは和豚もち豚のもも肉を使い、パン粉はきめ細かい。醤油ベースの甘辛ダレがほどよく炊き立てのご飯にかかっていた。食欲中枢をくすぐるいい匂いとビジュアル。ご飯は以前はコシヒカリだったと思うが、新潟産の新ブランド米「こしいぶき」を使用しているそう。別れた恋人と涙の再会、そんな気分。
              タレカツ④ 
              カツ2枚と海老1尾
              タレカツ⑤ 
              タルタルソース

まずはカラリと揚げられた本命のタレカツをガブリと行く。思ったよりも肉が薄い。昔も薄かったが、さらに薄くなった気がする。肉の厚さは2~4ミリほど。ひょっとしてランチタイムだから少し薄めなのかもしれない。だが、サクサク感も甘辛ダレも昔と同じ絶妙さで、やや固めに炊かれたご飯とともに口中に運ぶと、幸せ感がじんわりと広がってきた。
              タレカツ⑥ 
              薄めのもち豚

エビフライはその下だけキャベツが敷かれていた。こちらもサクッと揚げられていて、美味。ラードで揚げているとは思えないほど、きれいな味わい。お新香もみそ汁も昔と同じいいレベル。だが、どこか波打つような感動が来ない。これはどうしたことか?
              タレカツ⑦ 
              美味の崩落
              タレカツ⑧ 
              もう一つの味わい

すべてがいいレベルで、すべてが高いレベル。タルタルソースを付けると別の味も楽しめる。タルタルソースも昔はなかったと思う。吉祥寺にも支店ができ、人気がどんどん高まっているのもめでたい。メニューが昔よりも多くなり、スマホ片手のサラリーマンや学生が押し寄せて来る。

だが、村長の心にどこか違和感が生じている。肉も柔らかいし、見た目もほとんど同じ。村長の方が変わってしまったのか、何かが微妙に変わった。ひょっとして時代の波? 93%の満足感で、店を後にした。

本日の大金言。

暖簾は一朝一夕にはできない。手を広げるのも商売。だが、同時に失うものもあるかもしれない。その加減が難しい。



                         タレカツ⑨ 



 
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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