古代蓮後の「茶馬古道カレー」

 テレビのニュースで古代蓮の開花を見た村民2号が「行かなくちゃ」と言い出した。野良仕事中の村長は仕方なく、作業を中断して、顔を洗い、長靴をスニーカーに履き替え、埼玉・行田にある古代蓮の里へポンコツ車を走らせることにした。よく考えてみれば、このところ毎年行っている気がする。花より団子の村長にはいい迷惑だが、そんな顔はおくびにも出さない。

例年よりも開花が早いようで、すでに約12万株の蓮の花が咲き誇り、広い敷地内は観光客でにぎわっていた。ピンク色の古代蓮は、どこか単調で毒々しく、言われなければ、この世を浄化する花だとは思えない。1400~3000年前の古代蓮だそうで、もともとは工事中に発見されたもの。この上にお釈迦様や観音様が乗っていたとは思えない。想像力の貧困か?
               古代蓮① 
           世の中を浄化する?(行田・古代蓮の里)

ランチタイムになって、行田市内へと移動する。村民2号が「あそこにしましょ」と「カフェ茶馬古道(ちゃばこどう)」へと向かった。古い料理屋をそのまま改装したカフェで、入り口に立つと、ちょうど1年前にもここに入ったことを思い出した。その時はナポリタンを食べたが、ここはカレーライスが自慢の店だった。店主が確か彫刻家で、店内はアートに溢れていたことも思い出した。コーヒーも美味かった。本日はどうやら村民2号にしてやられたようだ。
              茶馬古道① 
              おおっ、茶馬古道やん
              茶馬古道② 
              ホンマや

メニューの中から「茶馬古道カレーセット」(サラダ、コーヒー付 850円)を頼むことにした。BGMはジャズ。去年は奥さんしかいなかったが、ことしはたまたまなのか店主(ご主人)もいた。10分ほどで、サラダが届き、その後、有田焼の大皿に乗ったカレーライスがやってきた。来た瞬間、複雑なスパイスが立ち上る。うむ。
              茶馬古道④ 
              今年はこれやで
              茶馬古道1 
              彫刻家の店や
              茶馬古道⑤ 
              ほな、いただきまひょか

サラダはフツーだが、カレーライスは自慢だというだけあって、ゆったりとしながら隙がない。ルーはタマネギなどがすっかり溶け込んでいて、キチンが5~6切れほど茶褐色の海に浮かんでいた。ライスは艶々していて、炊き立て感にあふれていた。福神漬けがいい具合に添えられている。
              茶馬古道⑥ 
              20種のスパイスやて?

まずはスプーンでルーをひとすくい。香辛料が幾重にも重なって、口中を支配するのがわかった。小麦粉は使っていないようで、サラっとした食感と、薬膳のような複雑な匂いが「本物感」をかもし出す。独特の酸味が意外にある。キチンは柔らかい。ライスは固めで、それがカレーと合う。辛さが後から追いかけてくる。ボリュームは多くもなく少なくもない。あっという間に食べ終える。
              茶馬古道⑦  
              チキンやで
              茶馬古道⑨ 
              スパイシーだわ
              茶馬古道5 
              ゆったりやでぇ

「去年のナポリタンも旨かったけど、カレーもいいわね。本場インドのカレーって感じ。コーヒーも相変わらず美味いわ」
「村長は日本のおっかさんカレーの方が好みだけど、このカレーは悪くない」

「彫刻家の店主に聞いたら、20種類のスパイスをわざわざ実のまま買ってきて、ミルで砕いてるんだって。こだわりが凄いわ」
「酸味と甘みはヨーグルトかと思ったら、マンゴーのジャム、チャツネを使ってるらしいよ。店名に茶馬古道と付けているくらいだから、雲南とかインドが好きなんだろうな。凝りすぎだよ」

「アートがわからない村長には無縁の世界よ。茶馬古道ではなく茶々古老だものね」
「あはは、カレー臭だって負けないぞ。ホレホレ」
「バッカみたい・・・」

本日の大金言。

雲南省の茶馬とチベットの馬を交換したところから茶馬古道と呼ばれるようになったとか。1900年代初頭ころが一番盛んだったそうで、もう一つのシルクロードとも言われている。表通りより裏通り。






                        茶馬古道11 

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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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