「京豆腐の傑作」巡る戦い(前編)

 今回の京都の旅ではいくつか不思議な体験をした。その一つが、四条烏丸地下街で赤坂放送局と偶然出会ったこと。彼は祇園祭フリークでもある。神社仏閣研究にハマっていて、その流れで毎年この時期には祇園祭を楽しむことを常としている。ちょうど会いたいと思っていたので、びっくりした。偶然とはいえ、会う確率は奇跡に近い。八坂神社の神様のイタズラか? そのてん末について書くのが本題ではない。

その時彼が熱心に話したのが「とようけ屋山本」の本柚子(ほんゆず)豆腐だった。
「京洛グルメ先生お勧めの豆腐で、これが実に美味い。大丸の地下食品売り場で売ってるから、村長も絶対に行かなきゃダメですよ」
それだけ話すと、リュック姿で又三郎のごとく去って行った。

毒舌が売り物の赤坂放送局がこれほど入れ込む豆腐とは? 「とようけ屋 山本」は明治30年創業、北野天満宮門前に暖簾を下げ、豆腐の美味い京都の中でも指折りの豆腐を作る店として、地元でも知る人ぞ知る存在であることがわかった。あの京洛グルメ先生がイチオシの豆腐ということも村長の好奇心をくすぐった。どちらかというとへそ曲がりの二人が入れ込んでいること自体が奇跡に近い。
              とようけ屋山本2 
              急ぎ「京のとうふ屋」コーナーへ

大丸地下食品売り場には京豆腐の店がいくつかある。「とようけ屋 山本」のコーナーは確かに客が多く、村長は「本柚子豆腐」(340g 税込み226円)と「にがり絹ごし」(370g 同226円)を買い込んだ。大きさを考えるとそう高くもない。専用の醤油ダレ「豆腐のたれ」(150ml 同216円)も買った。
              とようけ屋山本 
              頂点か? とようけ屋山本
              にがり絹ごし① 
              にがり絹ごし
              柚子豆腐① 
              本柚子豆腐
               
その晩、ホテルで賞味することにした。薬味はないが、我慢がまん。村民2号は「ホントに美味いのかしら?」とやや疑っている。暑かったので缶ビールを用意して、まずは「にがり絹ごし」から賞味した。これが当たりだった。本にがり100%を使って固めているので、絹ごしとはいえ、食感がしっかりしていて、口に入れた途端、濃い大豆の風味と甘みが絶妙に広がった。
              豆腐対決① 
              ぜい沢な対決

専用の「豆腐たれ」をかけると、その旨味がさらに引き立ってきた。タレは甘めで、好き嫌いがあるかもしれない。村長は絶妙と思ったが、赤坂放送局はタレについては、「甘すぎて、普通の醤油の方が好みですよ」と話していた。
              にがり絹ごし 
              赤コーナー、にがり絹ごしィ~
              にがり絹ごし③ 
              この光沢、只者でない
              にがり絹ごし④ 
              本にがり100%
              にがり絹ごし⑥ 
              豆腐たれ、かけすぎか?

村長はこれまでにもいろんな豆腐を食べてきたが、「これは格が違う」と言わざるを得ない美味さ。京洛グルメ先生の「ほう、会津足軽のお方に、この味がわかりますのん?」イッヒッヒ顔が浮かんだ。しかし、京洛先生も赤坂放送局も勧めたのは本柚子豆腐のほうである。「にがり絹ごし」に感動した村長は、次に本命の「本柚子豆腐」の賞味に移った。
              本柚子豆腐① 
              青コーナー、本柚子豆腐ゥ~
              本柚子① 
              うっふん
              本柚子④ 
              芳香、た、たまらん

「にがり絹ごし」よりもいくらか柔らかい。その分、本柚子の香りがほのかに漂う。大豆の風味と甘みはそう変わらない。かぐわしい気品のある味わい。こっちを先に食べたら、評価も違っていたかもしれないが、村長の好みは「にがり絹ごし」である。どちらかを選べと言われたら、ストレート勝負の「にがり絹ごし」に軍配を上げる。

京洛先生も赤坂放送局も「にがり絹ごし」を食べていないのではないか? クックック。だが、村民2号はなぜか本柚子豆腐に軍配を上げた。内紛勃発か・・・この後、意外な展開が待ち受けていた。(明日に続く)

本日の大金言。

京都は豆腐とお揚げ文化の頂点だと思う。その中でも指折りの豆腐を巡って、四つどもえの闘いが始まる。あまりにくだらない、あまりに馬鹿げた味覚戦争こそ、ウマズイめんくい村の真骨頂なのである。




                      豆腐対決④ 





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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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