下町おにぎりカフェの満足度

 猫も歩けば絶妙おにぎりに当たる。友人のお見舞いで、日本医科大学病院へ行く。炎天下、東京・千駄木駅で降りて、不忍通りを数十歩ほど歩いたら、町家風の渋い目立たない店から美女が出てくるのが見えた。つい立ち止まる。「おにぎりカフェ 利さく」というさり気ない店名が見えた。ワビさびの世界・・・。当たりかハズレか?
              利さく1 
              いい景色やのう

お見舞いを終えて、その「おにぎりカフェ 利さく」で遅いランチを取ることにした。おにぎりについてはこのところハズレばかりで連戦連敗。ネットで人気の八丁堀のおむすび屋も埼玉・大宮のエキナカもにぎり方が弱すぎて、村長の好みではない。それ以上に今どきの羊頭狗肉ビジネスの匂いがしたりする。
              利さく① 
              「おにぎりカフェ 利さく」

ここも今どきの匂いがしないわけではない。ダメもとで入ることにした。まだランチタイムギリギリだったので、「ランチセット」(700円)を頼むことにした。おにぎり2個に、手羽元のカレー、青葉と揚げのおひたし、出し巻き玉子、自家製ぬか漬けが付く。おにぎりは「もっちり玄米」1個とお好きなもの1個を選べるという仕組み。村長は「鮭みそ」を選んだ。手ごろな値段も好感。
              利さく② 
              狙い目のランチセット 

「お味噌汁はいかがですか? プラス200円で具沢山みそ汁をお付けできますが」
感じのいい女性スタッフに問われたので、つい見栄を張って「お願いします」と答えてしまった。

店は5年前に喫茶店をリニューアルしてオープンしたそう。カウンター席とテーブル席、木の床がダークブラウンでまとめ上げられていて、店主の趣味の良さがわかる。注文を受けてから手でおにぎりを握るので、待ち時間は長め。おにぎりを握っているのはどうやら店主のよう。12~3分ほどで、木枠の器に盛られたランチセットがやってきた。
              利さく④ 
              おおお~
              利さく⑤ 
              職人の気配

手羽元のカレーがいい匂いを放っていた。おにぎり屋とは思えない本格的なカレーで、手羽元肉が柔らかく煮込まれていて、美味。ジャガイモも悪くない。濃厚なトロミとほのかな酸味、スパイスも効いている。みそ汁はエノキダケや油揚げなど確かに具だくさんだが、これは別料金で頼むほどではなかった。出来れば豚汁にでもしてほしかったが。
              利さく⑦ 
              手羽元のカレー

青葉と揚げのおひたしは出汁の効いた京風の薄味で旨い。ぬか漬けもいいレベル。本命のおにぎりに手をのばした。まずは玄米おにぎり。かなり小ぶりだが、口に入れた途端、もっちり感と玄米の風味が広がった。これだけ柔らかくふっくらと炊くのはそうはない。にぎり方も絶妙で、強すぎず弱すぎず、職人の技と感心。
              利さく⑧ 
              青葉と揚げのおひたし
              利さく⑨ 
              玄米のおにぎり
              利さく11 
              絶妙な握り方

さらに海苔で包んだ「鮭みそ」へ。米は群馬県板倉産コシヒカリで、米へのこだわりがよくわかる。羽釜で炊いているそうで、絶妙なにぎり方といい米の旨さといい、これまで食べたおにぎりとはレベルが一段上。だが、少々残念なのは鮭みそ。量が少ないのと、甘みそが強すぎて鮭の存在が出ていない気がした。
              利さく14 
              鮭みそのおにぎり
              利さく15  
              ごはんの美味

とはいえ、いい店であるのは確か。素材へのこだわりも評価できる。食べている途中で、テレビの予備取材が入っていた。実力以上にメディアに露出しすぎて、勘違いに走った店を多く見ているだけに、やや心配になった。余計なお世話だよ。

本日の大金言。

おにぎりやおむすびがカフェという形で静かなブームになりつつある。新しい流れだが、玉石混交でもある。小ぶりになっているのも気になる。


                          利さく18 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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