「B級グルメオールスター」の哀愁

 ペンクラブの編集会議に出席する前に、秋葉原で途中下車することにした。先月オープンした「B-1グランプリ食堂」をのぞいてみようと思ったからである。本日も暑い。日本のいいもの逸品市場「ちゃばら」の隣り、JR高架下にあるスペースに幟(のぼり)がはためき、ワゴンカーが8台ほど並んでいた。いかにもの世界だが、悪くはない。
              B1グランプリ食堂8 
              B-1グランプリ食堂
              B1グランプリ食堂② 
              B級グルメの殿堂?

ちょうどおやつの時間。客でごった返しているかと思いきや、意外に人が少ない。横手やきそば、八戸せんべい汁、甲府鳥もつ煮などなどB1-グランプリで名をはせた地方の名物料理が一挙にここで食べれるというのが売り。メニューの数は14種類。B-1グランプリの常設公認店だそう。Suicaでも決済できるが、村長は施設内の券売機で買うことにした。
              B1グランプリ食堂⑥ 
              2種類ゲット

迷った末に、「北上コロッケ」(2個300円)と「久慈まめぶ汁」(300円)を選んだ。水が欲しいので、「水はないですか?」と聞いたら、「水色のワゴンカーのところにあります」というお返事。だが、そこに行っても「水のサービス」があるのかどうかもわからない。スタッフの対応は悪くはないが、もう少しわかりやすいサービスが必要ではないか、ブツブツ言いながら、時間がないので、水はあきらめることにした。
              B1グランプリ食堂⑧ 
              屋台感覚

イートスペースのテーブルに腰を下ろして、賞味してみることにした。エアコンがないので、暑い。まずは北上コロッケ。屋台のようなプラスティックの皿がB級ぽくって悪くはない。ウースターソースをかける。北上コロッケは北上地方の名産「二子さといも」を使ったコロッケ。ジャガイモではない珍しい里いもコロッケ。
              B1グランプリ食堂1 
              北上コロッケ

箸で二つに割ると、グレーの里いも生地が出てきた。里いも好きの村長にとっては、期待していた世界。コロモがサクッとしていて、里いもの粘っこい風味が意外に旨い。だが、里いも以外に具がほとんど見えない。本来なら、黒毛和牛や白ゆりポーク、それにアスパラガスが入っているはずだが、顕微鏡で見なければわからないほど。ようやく肉の小さな粒と緑が見えた。アスパラガスかどうかは確認できない。
              B1グランプリ食堂6 
              里いものコロッケ!
              B1グランプリ食堂3 
              意外に旨い

次に「久慈まめぶ汁」を賞味。プラスティックのお椀は小さいが、大根、しめじ、油揚げ、焼き豆腐、人参など具が盛りだくさん。そこに丸いまめぶが2個愛らしく佇んでいた。醤油ベースの汁だが、味はかなり濃いめ。まめぶがなければ具だくさんの田舎汁だが、このまめぶがユニーク。
              B1グランプリ4 
              久慈まめぶ汁
              B1グランプリ食堂5 
              むむ、クルミと黒糖

かじると、すいとんのような小麦粉の食感で、その中にクルミと黒糖が入っていた。クルミの風味と黒糖の甘さが口中に広がる。妙な感覚。東北の食文化は奥が深いが、これもその一つだろう。NHK連続ドラマ「あまちゃん」で人気が広がったという背景もある。だが、ここで食べるまめぶ汁には出汁感がない。

どちらも価格もリーズナブルで、まずまずのB級ぶりだが、何か物足りない。郷土料理はたとえB級グランプリのスターといえども、やはり地元で食べるに限る。郷土料理のコンビニ化、ビジネス化はどこか無理があるのではないか。ま、こんなもん。そう思えばそれなりに楽しむこともできるかもしれないが。

「そりゃあ、地元で食べるのが一番でしょう。コロッケにしても何にしてもここのは冷凍ですからね。でも、それは仕方ないことです。結構楽しんでますよ(笑)」
常連だという隣り合わせの客の何気ない言葉が、アキバの暑い高架下に無機質に響くのだった。

本日の大金言。

B-1グランプリは地域おこしという意味では成功したが、失うものもある。作られた世界はあっという間に風化するかもしれない。


                           B1グランプリ食堂7
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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