花火の後の絶妙「手羽ギョーザ」

 先週の話になるが、友人宅で花火を見ながら暑気払いのパーティーに招待された。江東区南砂町にある豪華マンションの共有スペースで気の置けない友人たちと歓談しながらの3時間はぜい沢な時間となった。事前に「必ず一品持ってきてほしい」との要望があり、村長は悩んだ末に、北埼玉の隠れ逸品「手羽ギョーザ」を持っていった。
              富沢宅② 
              友人宅の暑気払い

横浜・中華街のシュウマイ、枝豆、唐揚げなどなど食通が多いだけに旨そうな料理がズラリと並んだ。酒もビールはもちろん、クレタ島の赤ワインや八海山の純米大吟醸スペシャルバージョンなど、珍しいものがテーブルの上に置かれていた。20階のベランダから眺めた花火もよかった。それぞれの人生の陰影も夜空で交錯する。複雑な余韻の残る一夜となった。
              富沢宅③ 
              魔法の花火

ウマズイめんくい村に帰ってきて、その話を村民2号にしたら、「私はその手羽ギョーザ、食べたことないわ」と言い出した。足元で花火がさく裂しそうだった。これはいけない。その翌々日、埼玉・加須市城址公園近くにある「鳥正本店」へポンコツ車を走らせた。
              橋本鳥肉店① 
              鳥正本店

住宅街にあるその店は地元の人気店で、手羽ギョーザや唐揚げはすぐ売れ切れになってしまう。そのため予約して買いに来る人がほとんど。パッと見にはあまりにシンプルな店構えだが、この地で50年ほどの歴史があり、もともとは鶏肉専門店だった。その後、惣菜もやるようになり、それが口コミで旨いと評判を呼び、今では予約しないと買えないほどの人気店になった。注文してから揚げるので、待つ時間が必要。

「手羽ギョーザ」は一つ90円だが、揚げると100円になる。ラードのいい匂いが店先にも漂い、高齢の主人とその息子だろうか、40前後の男性が黙々と唐揚げやらメンチやらコロッケやらを揚げていた。立ち姿がいい。
              橋本鳥肉店 
              昭和の匂い
              橋本① 
              すぐ売り切れる

夕方、予約しておいた「手羽ギョーザ」を5本(500円)買い込んで、ウマズイめんくい村へ。暑いので缶ビールとキンキンに冷えた白ワインを用意する。紙袋から取り出しただけで、いい匂いが室内に充満するようだった。見事なきつね色。
              橋本② 
              手羽ギョーザの時間

ガブリと行くと、やや濃いめの味付けの、何とも言えないジューシーな旨味が口中に広がった。表面にはうっすらと片栗粉がまぶしてあるようだ。鶏肉は国産鳥を使っていて、醤油と日本酒、それに生姜などの隠し味が効いている。その手羽肉の旨さはスーパーなどで買うものとはひと味違う。手元の部分がもっこりしていて、そこにギョーザの具がぎっしり詰まっていた。
              橋本⑤ 
              言葉はいらない
              橋本⑥ 
              裏から見ると・・・
              橋本⑦ 
              具がぎっしり

鶏肉のミンチ、ネギ、生姜、玉ネギなどでこねられた具は、ほのかに甘みがあり、やや濃いめに揚がった皮ときれいな肉との相性がとてもいい。健康を理由にラードを使わない店もあるが、ここはラードしかない。そんな決意が漂っていた。菜種とラードをミックスしているかもしれない。そのあたりを店主に聞こうとしたが、職人気質の店主は一瞥しただけで答えてはくれなかった。それもやむなしと思わせる物腰だった。

「人気があるのがわかるわ。これで1本100円は安い。鳥の肉汁感と具のバランスがとてもいい。できればサラダ油で揚げてほしいけど、味わいが落ちるかもね。これを村長だけが食べてたなんて許せないわ」

「昔食べたはずだよ。忘れてるだけだよ」
「食いものの恨みは恐ろしいわよ」

「忘れてるだけだっ手羽先」
「そんな小手先のダジャレでごまかされないわよ」
「ひえ~ギョーザン」
「つき合ってらんないわ・・・」

本日の大金言。

手羽先餃子のルーツはタイの屋台らしい。それを食べた日本人が持ち帰って商品化したところ人気を呼び、今ではB級グルメの一ジャンルを作っている。名古屋名物の手羽先唐揚げもその流れだと思う。




                           橋本⑨ 




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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