常総市の素ラーメンの凄味

 ウソも百回言えば真実になる。「丁寧な説明」を百回言えば、誰もが疑えなくなると狡猾な計算をしている。訳の分からない安保法案がもうすぐ参院本会議で成立し、その瞬間、ウソを百回言い続けることを信条とする男とその一派に国民が人質に取られることになる。ありゃまあ。メディアも真実を伝えるポーズは取るが、実体はわからない。まさか戦後70年、民主主義の名のもとに国民の声がまったく届かない国会が生まれてしまうとは・・・腹立たしい。次の選挙まで今度は国民が試されることになる。その間、何が起きるか、村長は懸念する。
               常総市4 
               鬼怒川(9月16日)

台風18号で大きな被害を受けた茨城県常総市へポンコツ車を飛ばすことにした。すでに約1週間経ち、街中は幾分落ち着いているが、自衛隊やボランティアの学生がいたるところで活動している。村長もぎっくり腰を抱えた情けない姿でゴミの片付けを手伝ったが、女子大生に地元住民と間違えられ、「困ったことがあったら、遠慮なくおっしゃってくださいね」と優しい声をかけられる始末。複雑な気分。
               常総市2 
               この奥の世界

昼めしを比較的被害の少なかった豊岡町で取ることにした。国道354号線沿いからちょいと入った鬼怒川沿いにある「支那そば 人生」。すでに電話で営業していることを確認している。ここは知る人ぞ知るラーメンの名店。ポンコツ車を堤防沿いに止め、プレハブのような外観の店構えの縄のれんをくぐった。昭和の匂い。
               人生 
               意外な場所の名店
               人生① 
               ベタな店名だが

店内は意外に広く、きれいに磨かれた8席ほどのカウンター席と簡素なテーブル席がいくつか。懐かしい石炭ストーブが置かれているのもここの主人のレトロ趣味を感じさせる。BGMは「昭和枯れすすき」が流れていた。
               人生⑦ 
               板場の凄味
               人生⑧ 
               不思議なメニュー

カウンターに腰を下ろして、メニューを見る。目の前は広い板場で、麺をゆでる大釜や鍋、平ざるなどがここにいい職人がいることを感じさせる。この店を一躍知らしめた「人生ラーメン」(450円)を頼んだ。チャーシューもメンマもナルトも入っていない素ラーメンで、全国でもかなり珍しい直球勝負の店だと思う。

目の前で店主の息子さん(二代目)が鮮やかな手つきで麺をゆで、平ざるで湯切りする。10分ほどで正統派のラーメンどんぶりが湯気を立ててやってきた。ひと目見た瞬間、そのシンプルな美しさに息を飲む。透明な醤油スープ。脂の浮き加減。左手には緑の万能ねぎ、右手には大量の白ネギが浮いている。中央にはきれいに揃えられた細麺・・・。チャーシューやメンマがないのに、ほぼ完ぺきな構成。
              人生② 
              これぞ「人生ラーメン」

まずはスープをひと口。まろやかな旨味。豚ガラではなく鶏ガラのスープだと思う。ほのかな甘みがスープの実力を一瞬にして感じさせる。うむ。続いて細麺へ。黄色みが強く、ほとんどストレート麵だが、ややウェーブもかかっている。コシはそれほど強くはないが、弱くもない。いい小麦粉の香り。十分に計算しつくされた麺で、深みのあるスープとよく合う。かすかに昭和の化学調味料の匂い。
              人生③ 
              コショウをぱらり
              人生④ 
              恐るべきスープ
              人生⑤ 
              東京の細麺

二代目によると、ここは開業して約20年になるそう。
「親父が昭和30年代に東京で食べたラーメンが忘れられなくて、それを自分流に再現したものなんですよ」
「麺は確かに昔の東京ラーメンだけど、スープは鶏ガラ出汁で、佐野ラーメンに近いんじゃない?」
「親父は豚が嫌いなので、そうかもしれません(笑)。企業秘密ですが」

一滴残らずスープを飲み干すと、底の部分に「人生」の文字が現れた。「偉くなるだけが人生じゃないよ」のかすれた文字も。偉いと勘違いしている人の総本山が安保法案を強行採決している。ドンブリの底を見ながら、ここから日本を見るのも悪くない。無理やりそう思おうとした。
              人生11 
              ああ人生・・・


本日の大金言。

「ウソを百回・・・」うんぬんはゲッペルスの言葉だと言われている。安倍首相の盟友だという麻生副総理はかつて憲法改正について、「あの手口(ナチスのやり方)を学んだらどうかね」と言ったことがある。まさかとは思うが、首相の鼻の下にちょび髭を付けてみたくなった。


                           人生10 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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