「元祖煮込みソースカツ丼」の味

 ご無沙汰どえーす。渓流斎さんやーい、ゆっくりと起きなはれ。BGMはビートルズどすえ。
さて、何を隠そう(隠すものもないが)、極秘任務で会津→山形→宮城の旅へポンコツ車を走らせてきたのである。会津は平成20年12月23日に亡くなった時代小説作家・早乙女貢氏の墓参りが主任務。早乙女一座と称する取り巻き編集者や作家、有名女優(名前は秘密)らと会津で合流。墓参りを済ませた村長は、安宿にとりあえず荷物を置き、村民2号と待ち合わせ、その足で夕暮れの会津市内を散策することにした。

ややこしい話はさておき、夕飯をどこで取るか、村民2号と意見が衝突した。村長は居酒屋、村民2号は会津名物「ソースかつ丼」を主張した。山本八重が乗り移った(?)村民2号が「ならぬものはなりませぬ」と居酒屋行きを阻む。歩き疲れて足が棒になっている。村長は妥協案を出すことにした。会津でも老舗中の老舗、「なかじま」で、ビールを飲みながらツマミ一品とソースかつ丼を食べる。これなら文句あるめえ。
              なかじま① 
              元祖はここだ?

神明通りから上町(旧甲賀町)は近い。ここは「元祖煮込みソースカツ丼」が名物で、昭和23年創業の、もともとは西洋料理の老舗。村長は子供のころ、ここでハヤシライスを食べてその旨さに驚いた記憶がある。「煮込みソースカツ丼」はその当時からのメニュー。20年ほど前からソースかつ丼の専門店に変身、会津でここの「ソース煮込みカツ丼」を食べないと、会津のソースかつ丼は語れない。とまで称される存在となった。
              なかじま 
              老舗の店構え

カウンター席に座って、その「元祖煮込みソースカツ丼(ロース)」(1050円)を頼んだ。みそ汁、漬け物付き。むろんビール(瓶ビール700円)を頼むことも忘れない。村民2号は「キャベツソースカツ皿」(850円)を頼んだ。さらに、珍しい季節限定メニューを見つけた。「会津産青トマトフライ」(400円)なるもの。ツマミとして案外、発見になるかもしれない。
              なかじま② 
              ここしかないメニュー
              なかじま③ 
              まさかのメニュー

目の前で恰幅のいいコックがとんかつを揚げている。軽やかな音といい匂いが鼻腔をくすぐる。10分ほどで瓶ビールと「会津産青トマトフライ」がやってきた。トマトのフライは、今が旬の青トマトをフライにしたもの。オリジナルソースにたっぷりとくぐらせてある。これが当たりだった。かじると、揚げ立てのサクサクしたコロモ、甘めのソース、そして青トマトの食感が予想を裏切った。トマトというよりもサツマイモかカボチャのような食感。色も黄色で、何も言われなければこれがトマトとはとても思えない。
              なかじま④ 
              これがトマト?
              なかじま⑤ 
              意外な美味

ビールでノドをうるおしながら、会津に来たことを実感する。しばらくして「元祖煮込みソースカツ丼」がやってきた。煮込みカツ丼は普通は醤油ベースだが、ここではソースで煮込んでいる。こんな奇妙な煮込みカツ丼を考案した「なかじま」は、本来なら邪道だと思う。だが、しかし。一口食べた途端、まろやかな旨味が口中に広がった。確かにソースの風味だが、その味わいがやさしく、旨みがじんわりと滲み込んでくる。勝たなくても官軍。
              なかじま⑥ 
              主役の登場どす
              なかじま4  
              元祖煮込みソースカツ丼
              なかじま2   
              想像を超える?

肉は会津産ブランド肉で、厚さ1センチは優にある。肉自体が甘みがあり、サクッと揚げられたパン粉の歯ごたえ・・・予想以上の美味だと思う。いい具合に煮込まれたタマネギ、溶き玉子、グリーンピースという構成も王道を行っている。だが、ご飯は炊き加減なのか、村長にはイマイチの印象。艶やかさが足りない、と思った。惜しいのう。
              なかじま10 
              会津産コシヒカリ
              なかじま11 
            食ってみてくなんしょ   

「ご飯は村長の舌がヘンよ。私は普通に旨いと思うわ。キャベツソースカツ皿はソースが少しきついかな。でも、肉とキャベツがとても旨い。居酒屋よりもこっちに来てよかったわ。ビール一本で充分よ。昔は祖先が足軽だったんでしょ」
「ハシゴしたいなあ。昔足軽、今尻軽・・・」
「やめてくなんしょ」
「助けてくれ~」
「ズドン!」

本日の大金言。

今年の会津祭りには2年連続で綾瀬はるかもやってきた。「八重の桜」はまだ生きている。「花燃ゆ」の長州=安倍首相の勝てば官軍、に負けてはなりませぬ。故早乙女貢氏も泉下で嘆いているはずである。




                         なかじま12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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