モネ展後の「クロワッサンサンド」

「ねえ、モネ展に行かない?」
東奔西走でヘロヘロ状態の村長に、村民2号が鼻の穴をぴくつかせながら言った。
「場所はどこ?」
「東京都美術館。村長の好きな東京ウ・エ・ノよ」

その約1時間半後、ウマズイめんくい村の怪しい一行約2人は、上野公園内にある東京都美術館の行列に並んでいた。日本人のモネ好きにはあきれるが、今回はマルモッタン・モネ美術館所蔵の日本未公開作品が数多く出ているとあって、午前11時前だというのに、入り口は人の波だった。平日でさえこの混みようなのだから、土日なら相当な入場制限が加えられるに違いない。
              モネ展 
              モネ展は大混雑

「印象、日の出」はじめ絵画好きの村民2号が初めて観る「睡蓮」、最晩年の驚くべき色彩の未公開作品など、ゆっくりと時間をかけて見終わった。「やっぱりモネはすごいわ。私の知らないモネがいたわ」と村民2号。

感動の余韻とギックリ腰がはずれそうになるほどの疲労を抱えながら、谷中方面へと歩くことにした。目的はランチ! 急に元気が出る。先日、友人と「朝倉彫塑館」に来たばかりの村民2号が、「気になる店があるのよ」と村長を案内する。「パンの美味そうなスイス料理の店で、この前は行けなかったところ」。諏訪台通りを西日暮里方面へとどんどん歩く。
              スイスミニ① 
              パリの後はスイスへ

路地を少し入ったところに、その気になるレストラン「シャレー スイスミニ」があった。庭のある巨大なログハウス。スイスの国旗がひるがえっていた。午後1時を回っていたが、ほぼ満員だった。そこはまさにミニスイスで、オーナーのスイス人がグループ客に日本語で話しかけ、笑いを取っていた。
              スイスミニ② 
            ログハウスの一軒家

女性スタッフの感じがよく、村長はサンドイッチメニューの中から、「クロワッサンセット」(スープ、ドリンク付き 税込み1080円)を頼むことにした。3種類の具からツナと卵を選んだ。村民2号は「全粒ソフトパンセット」(同999円)を選び、具はハムを指定した。
              スイスミニ③ 
              サンドイッチメニュー

まずコーンスープが登場。カップは小さいが濃厚で悪くない味。続いて「クロワッサンサンド」と「全粒ソフトパンサンド」が登場した。この間6~7分。早すぎる。イヤな予感がかすめた。その予感は半分当たっていた。「スイス伝統の製法で作ったパン」という表記だったので期待したが、クロワッサンも全粒ソフトパンも冷たい。パンを売り物にするなら、せめて焼きたての余韻くらい残してほしい。
              スイスミニ1 
            クロワッサンセット登場
              スイスミニ⑥  
              見た目は旨そう
              スイスミニ3 
              コーンスープはマル

パン自体はそう悪くはないが、どうしてオーブンで温めないのか不思議だった。クロワッサンはまずまずの味だが、具のツナは塩分が濃過ぎで大味。全粒ソフトパンも挟まれたハムは薄いのが一枚とトマト、レタス、キュウリがただ乗っているだけという印象。建物もテーブルも人もテラスも素晴らしいのに、肝心の料理に神経が行き届いていない気がした。 ポテトチップスも多分市販のもの。スイスはよく言えば大らか、悪く言えば大雑把なのか。

              スイスミニ2 
              全粒パンセット
              スイスミニ⑧ 
              エーデルワイス?
              スイスミニ11 
              温かいミルク

「ちょっと期待外れね。コーヒーはまずまず。温かいミルクを注ぐのがスイス流でいいわ。これだけのいい雰囲気を持っているのに、料理はイマイチ。そう言えば、スイスに行った時も同じ思いをしたわ。料理にがっかりしたことを思い出したわ」
「ここはまさにスイスかもな。モネで感動して、スイス料理で寒くなる。3年前のパリ、スイス、ドイツ旅行の再現だなあ」
「あの時はパリでマチス展を観て感動したわね。まさか3年後にほとんど同じ思いをするとはねえ」
人生は繰り返しの連続かもしれない。昔ぜい沢、今貧乏。すると次は? じっと手を見る。

本日の大金言。

パリは美食の文化が息づいているが、スイスにはフランスほどの美食文化はないと思う。モネがいたパリ周辺の風景と氷の絶壁マッターホルンの落差。


                          スイスミニ10 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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