「醤油の街のピッツア」極上の夜

「 醤油の街でピアノとバイオリンの生演奏を楽しみながら、イタリアンなんてどう? ワインも美味いわよ」
ヘソ出し昼寝中の村長に、シバの女王から明るいお誘い。
「醤油の街でイタリアン?」
「ビックリする店よ。メンバーは村長を入れて4人。たまには楽しまなくちゃ」

30年断酒中のイケイケおばさん運転のクルマに食道楽3人が乗り込んだ。目指すは千葉県野田市堤根にある「コメ・スタ野田市本店」。1992年創業とか。ちなみにコメ・スタとはイタリア語で「お元気ですか?」の意味。越中フンドシをトランクスに履き替え、少々おしゃれして、村長は後部座席に乗り込んだ。もう一人はやや酒豪のコバッシー嬢。夜空にぽっかり浮かぶ満月を横目に国道4号線をビュンビュン走る。ポエムな展開。
              コメ・スタ① 
          コメ・スタ野田市本店に到着

約1時間ちょっとで、「コメ・スタ野田市本店」にイケイケ火の車が滑り込んだ。時計を見るとちょうど午後6時。すぐ近くにはキッコーマン工場がある。「引い手」「押し手」と書かれたドアの先にはイタリア製の薪竃(まきかまど)があり、シェフが見事な手つきでピッツアを伸ばしていた。そこはほとんどイタリアだった。広い店内には家族連れが多く、ワインと料理を楽しんでいた。かような場所に本格的なイタリアがあったとは・・・。シバの女王が一番いい席を予約してくれていて、イケイケ4人組はグランドピアノの前のテーブルに陣取った。
              コメスタ 
              このユーモア
              コメ・スタ③ 
              ここはイタリア?

アラカルトは面倒なので、メニューの中から「コメ・スタコース」(一人税込み3000円)を頼んだ。前菜、ピッツア、パスタ、デザート、飲み物付き。村長は前菜は「パルマ産切り立て生ハム」(単品だと1900円)、ピッツアは「野田市のピツア」(単品だと1490円)を頼んだ。野田市のピッツアって何だ? 酒豪のシバの女王がワインのデカボトル(量り売り=飲んだ分だけ払う)を頼んだ。むろん村長も異議はない。テーブルワインの赤と白のデカボトルがドンと置かれる。
              コメ・スタ④ 
              コース料理

「パルマ産切り立て生ハム」が実に美味。肉自体が旨いうえに塩加減が絶妙。きれいな脂身も舌の上でとろけるよう。パルマは世界三大生ハムの一つに数えられ、あのサッカーの中田ヒデもセリエAパルマに電撃移籍した時に「生ハムが思う存分食べられる」と喜んだという話も伝わっている。赤ワインよりも白ワインの方がなぜか合っている。
              コメ・スタ⑥ 
           パルマ産切り立て生ハム
              コメスタ⑥ 
              醍醐味

「野田市のピッツア」はキッコーマンの醤油もろみで煮込んだ肉味噌が乗り、白髪ねぎがふわりと大量にかかっていた。薪竃(まきかまど)で焼き上げた見事なナポリ風ピッツアで、これが旨い。生地は薄く、端っこが餅のように膨らんでいる。その焦げ目とパリパリ感、香ばしさ、トマトソースと甘めに煮込まれた肉味噌、白髪ねぎが絶妙に絡む。イタリアンに醤油もろみが意外に合うことがわかった。
              コメスタ⑦ 
          これが野田市のピッツア
              コメスタ⑧ 
           醤油のもろみ肉味噌
              コメスタ10 
              ボーノ!
              コメスタ13 
              絶景やなあ

ワインをガバガバ飲み、美人ピアニストと美女バイオリニストの生演奏に聞き入り、合い間に割って入ったヒゲ店長の見事なテノールに尾てい骨を揺さぶられ、気がついたら、まわりの客は消えて、イケイケ4人組のテーブルだけが祭りの後となっていた。時計を見たら午後10時過ぎ。「ああ楽しかったわ」外に出ると、満月がむふむふと笑っていた。ジンライムのようなお月さま・・・。清志郎は天国でどうしているのだろう?

本日の大金言。

野田市に過日の賑わいの面影はない。だが、地産地消のしっかりした考えのもとにこうした新しい世界が客を集める。野田の醤油とイタリアンの国際結婚の未来に乾杯したくなる。





                   コメスタ15 


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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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