「須田剋太展」後の絶品オムライス

 このところ毎年恒例になった「須田剋太展」へ。須田剋太は埼玉・鴻巣吹上町出身の画家で、司馬遼太郎「街道をゆく」(週刊朝日連載)とコンビを組んで挿し絵を描き、一躍その名を知られた。1990年に84歳でこの世を去っているが、起用当時はまだほとんど無名だった須田剋太を司馬遼太郎は「この人でなければダメ」と強烈にプッシュしたという。
              須田剋太1 
              須田剋太展

挿し絵も素晴らしいが、村長はこの画家の抽象画が好きで、近くの長島美術館(ここに数点所蔵されている)に足を運んだこともある。今回の「須田剋太展」は「白河・会津へのみち」ということもあり、村民2号ともども期待に鼻をふくらませてポンコツ車をぷかぷか飛ばした。だが、村長には今回の作品展示にはやや不満が残った。
              須田剋太展2 
              蟻はエライ

「無料だから仕方ないわよ。一定のレベルは保ってたわよ。ま、去年とか一昨年の方がよかったけどね。気分を変えて、あそこに行きましょ
村民2号がいう「あそこ」とは、長島記念館の近くにある「喫茶ちゃよりあい」。腹の虫がギャギャア騒いでいる。ちょうど午後1時。3年前も同じコースで行った店で、須田剋太展の会場・鴻巣市吹上生涯学習センターから車で10分ほどの距離。
              ちゃよりあい① 
              隠れ家である

喫茶店というよりも小さな山荘風のカフェレストランで、隠れ家的ないい店だと思う。「茶寄合」をひらがな表記していて、3年前と変わらずにそこにたたずんでいた。生パスタが旨い店で、3年前はここの激辛「アラビアータ」を食べて、体中がかっかと燃え上がった。そのとき、隣りのテーブルのオムライスが実に旨そうで、その記憶がよみがえった。
              ちゃよりあい② 
              昔懐かしいオムライス

坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」のピアノ曲が流れる中、村長は「昔懐かしいオムライス」(900円、ドリンク付き)を頼んだ。村民2号は「アラビアータ」(同940円)。13~4分ほどでアラビアータ、オムライスの順でやってきた。大きな陶器の深皿。そこに見事なオムライスが鎮座していた。フツーのオムライスの1.3倍はありそうなふくよかなボリュームで、ヘンな例えだが、これはオムライス界のビヨンセではないか? ナイスバディ―! オリジナルのトマトソースがたっぷりとかかっている。黄色と赤、それにサニーレタスの緑・・・スプーンを入れるのがもったいない。
              ちゃよりあい2 
              アラビアータ
              ちゃよりあい⑤ 
              お見事!

チキンライスはバターの香りが漂い、フライパンで一粒一粒をしっかり炒めていて、スプーンで口に運んだ途端、目を閉じたくなった。美味。タマネギの量はフツーだが、グリーンピースがふんだんに入っている。きのこはマッシュルームではなくしめじ。それに人参。卵は多分2個使っている。焼き方がいい。オリジナルトマトソースはやや甘め。すべてが高レベルのオムライス。
              ちゃよりあい⑥ 
              むふむふの時間
              ちゃよりあい⑦ 
              一級品
              ちゃよりあい⑨ 
              あ~ん
              ちゃよりあい⑧ 
              もう一度あ~ん
              ちゃよりあい11 
              シャレている

途中で肉の姿が見えないことに気づいた。ここに鳥肉が入っていたら文句なしだが、何か理由があるのだろう。
「あー辛かったわ。口の中が火事になっちゃった。でも旨かった。甘さと辛さがマッチしていて、いいパスタを食べた感じ。コーヒーも美味いし、やっぱりここはいい店」
村民2号が満足そうにコーヒーカップを置いた。
帰り際、野暮を承知で店の主人にオムライスに肉を入れていない理由を聞こうと思ったが、やめることにした。村民2号の鼻歌が半音ズレていたからだ。

本日の大金言。

いい店は案外隠れている。鴻巣の近くにはなぜかいいイタリアンレストランが多いが、意外な穴場もある。ネット情報に頼りすぎないこと。この店も3年前に口コミで知った。



                           ちゃよりあい10 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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