「じゃがいも入り焼きそば」の有名店

 利根川シンポジウムに出席するために、栃木市へポンコツ車を走らせた。栃木市は蔵の街でも知られるが、「じゃがいも入り焼きそば」でも有名になりつつある。村長の好きな街の一つで、埼玉・川越ほど観光客が多くないのがいい。シンポジウムには時間があったので、大豆生田商店(おおまみゅうだしょうてん)に立ち寄ることにした。ユニークな店名。目的はむろんここのじゃがいも入り焼きそば。

このあたりはジャガイモ文化地帯でもあり、足利市や桐生市にも「じゃがいも入り焼きそば」がある。面白いことにそちらは「ポテト入り焼きそば」と称している。じゃがいもと焼きそばが意外やミスマッチでないことは、すでに村長も舌で確かめている。約2年半前に栃木市内の「四次元ポケット」で食べたときは、その予想外の旨さに目を見張ったものだ。大豆生田商店は安さとボリュームで特に人気の店。
               大豆生田商店 
               ド派手な看板

県道309号栃木環状線沿いに「いもフライ」の幟(のぼり)が立ち、「栃木名物 じゃがいも入り焼きそば 380円」のド派手な赤い看板が見えた。ここは台湾か? 「大豆生田商店」の文字。駐車場にポンコツ車を止め、店内に入ると、4~5人が並んでいた。ガラス越しに若い男性が焼きそばを作っている姿が見える。行列は地元客のようで、テイクアウトで並んでいることがわかった。
               大豆生田商店① 
               栃木名物だっぺ
               大豆生田商店③ 
             いい匂いが充満している

女将さんらしき高齢の女性が「中で食事ですか?」と声をかけてきた。「はい」と村長。「奥へどうぞ。温かいお茶をすぐお持ちします」と女将さん。このあたりの間が何とも言えない。
               大豆生田商店② 
               この安さ

メニューは多くない。「じゃがいも入り焼きそば」(並盛380円、大盛480円)が基本で、いくつかのメニュー。村長は「いか・じゃがいも入り」(並盛430円)を頼むことにした。奥のテーブル席でこの店を訪れたタレントの色紙などを見ていると、いか・じゃがいも入り焼きそばがやってきた。
               やきそば①  
               懐かしい世界
               大豆生田商店④ 
               正座して食え

並盛とは思えないボリュームで、湯気を立てるソース色の焼きそばの間にジャガイモがごろごろと転がっていた。具はキャベツだけのよう。イカもソース色に染まっていて、その上から刻み海苔が大量にかかっていた。紅ショウガは少ない。これぞ昭和のB級グルメ。
               大豆生田商店⑥ 
               紅ショウガ

麺は二度蒸しした細麺で、箸ですくうとプツプツと切れていて食べやすくなっている。だが、村長はあまり切らない方が好み。ソースは甘めで奥に隠し味が入っているような味わい。ジャガイモはほくほくしていて、その甘みが焼きそばに合っている。北海道産男爵イモを使っているそうで、ソースに絡まった味わいは素朴に美味。イカは出店屋台のイカのようで、さほどの感動はない。キャベツもフツー。 
               大豆生田商店10 
               ジャガイモがごろごろ
               大豆生田商店⑦ 
               二度蒸し細麺

食べ進むうちに、これは駄菓子屋の焼きそばそのものではないか、と思えてきた。旨さというよりも懐かしい味わい。ノスタルジック焼きそば。食べ終えると、お腹に昭和の満腹感がよみがえってきた。ご高齢の店主が顔を出したので、あれこれ雑談。

「もともとは駄菓子屋で、昭和23年に隅の方で焼きそばを始めたんだ。焼きそば専門店になったのは10年ほど前から」
「ソースは地元のソースですか?」
「栃木と足利と佐野のソースをブレンドしてるんですよ。うちのオリジナルブレンド」
「じゃがいもの量がかなり多いですね」
「並盛で大きめなのを1個使ってる。油? ラードではなく、サラダ油です。いつの間にかテレビに取り上げられたりして、お陰様で客も増えて、遠くからわざわざ食べにくる客もいますよ」

焼きそばを作っているのは息子さんだそう。家族3人で切り盛りしている。かつて「三ちゃん経営」という言葉があったが、現代の三ちゃん経営も悪くないなあ、と思う。あまり関係ないが、ひょっとしてあの敏腕オオマミュウダ記者もこのあたりがルーツなのかもしれない。

本日の大金言。

栃木市にはじゃがいも入り焼きそばを食べさせてくれる店は「把握していないので正確にはわかりません。まあ20数軒くらいかなあ」(観光協会)とか。この北関東ののどかさがいい。


                            大豆生田商店11 





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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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