無化調の新ラーメン「追い鰹そば」

 「最近、埼玉の東北にある加須が面白いことになっているようよ」
「加須ってあの加須? 3.11で双葉町が町ごと移転して一躍有名になった・・・」
「そうよ。うどんの街でもあるけど、ラーメンが面白いことになっているらしいのよ」
「ほう、どんなことに?」

村民2号が「昔美人グルメネットワーク」から仕入れた情報によると、埼玉でも人気店だった久喜市南栗橋の「麺屋みつば」が加須市に移転し、さらに埼玉ラーメンランキングで人気赤丸印上昇中の「らあめん忘八(ぼうはち)」も加須市にあるというのだ。「麵屋みつば」は約2年ほど前に行ったことがある。衝撃的な味だった。だが、「らあめん忘八」は行ったことがない。すぐにポンコツ車を飛ばすことにした。
               忘八1 
               人気急上昇中

埼玉県道84号線沿い、下樋遣川に「らあめん 忘八」の日除け暖簾が見えた。一軒家。午後1時近い。駐車場は満杯で、入り口の椅子に9~10人ほど並んでいた。かような場所にかようなラーメン屋があったことに少々驚く。スマホ片手の若い客が多く、今どきのラーメン屋なのは間違いない。期待半分で、並ぶことにした。
               忘八① 
               かなり待たされる

寒空の下、30分ほど待っていると、ようやく中に入れた。左側がテーブル席と座敷になっていて、右手に小さなカウンター席。その奥が広い厨房で、太り気味の若い店主が、黙々と麺づくりに励んでいた。多分夫婦だろう、30代くらいの女性が、出来上がったラーメンを運んだりしていた。一生懸命だが、あまり仕切りはよくない。外で待っている人が多いのに、店内は結構空いていたりする。
               忘八② 
               ここまで30分ほど

村長は券売機で、「追い鰹そば」(750円)を頼むことにした。村民2号は「とりそば」(700円)。ここは化学調味料を一切使わず、麺も埼玉産小麦を使い、完全自家製麺。素材へのこだわりは半端ではない。この手の店によくある説明書きが少ないのは好感。麺が完全自家製なので、売切れ次第終了だそう。
               忘八③ 
               メニューは少ない

10分ほどで、「追い鰹そば」が登場。深めの真っ白いどんぶりに、濃いめの醤油スープが湯気を立てていた。多分鶏油だろう、脂がキラキラ浮いている。チャーシューが2種類。ピンクがかったきれいな豚チャーシューと、比内地鶏のチャーシュー。ぶっといメンマが2本。万能ねぎとカイワレが浮いている。その下には中太ストレート自家製麺。悪くない構成。
              忘八⑥ 
              シンプルな「追い鰹そば」
              忘八⑦ 
              コショウをパラパラ

まずはスープ。予想よりも濃い。もう少しかえしを緩めた方がいいと思うが、それが次第にまろみを帯びてきた。追い鰹(宗田節)が効いていて、その風味は煮干しとはひと味違う。自家製麺が独特だった。ツルリした食感で、噛むとムニュっとした歯ごたえ。「麵屋伊藤」のような、シャキッとしたコシではない。あえて言うと、柔らかなコシのある冷麦のような食感。
              忘八2 
              追い鰹の出汁
              忘八⑨ 
              独特の自家製麺
              忘八3 
              豚チャーシューは秀逸
              忘八4 
              鶏チャーシューも秀逸

「塩そばもちょっと味が濃いかな。麺は本当に独特。チャーシューもきれいに作られていて、悪くない。メンマはシャキッとしていてマル」
「同じ無化調ラーメンでも、東京・門前仲町『こうかいぼう』ほどの深みはない。スープも麵もチャーシューも上手く作っているのに、どこかバラバラな感じ。まだ十分に練れていない気がする」

「まだオープンして1年半だそうよ。運営ももう少しうまくやらないと、外で待っている客がかわいそう。私たちも30分も待ってて、風邪ひきそうになったわ。店主も奥さんも一生懸命なのはわかるけど、まだ空回りしていると思うわ」
「ま、これからもっとよくなる。そう思うことにするよ」
「私たちは悪くなる一方だけど(笑)」
「・・・・・・」

本日の大金言。

新しいラーメン店がどんどん誕生している。そのほとんどが今どきのレシピラーメン。超こってり系か、無化調系。味わいに熟練の深みがないのが特徴。たかがラーメン、されどラーメン。



                            忘八11
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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