初体験、京風「牛カツ御膳」の味

 エンターテインメント新聞社時代にお世話になったイラストレーターT氏のお見舞いで御茶ノ水順天堂病院へ。あれこれ話し込んでしまっために、すっかり日が暮れてしまった。小川町方面へブラ歩き。その一角に見慣れぬ店が浮かび上がっていた。「牛カツ専門店 京都牛勝」の大きな看板と大提灯が目に入った。白いノレン。和風牛カツが売りのようだ。入り口左手には見事な黒毛和牛のブロック肉が陳列してある。
              牛勝3  
              ついに東京進出

調べてみると、京都に本店があり、行列のできる牛カツ専門店だとわかった。京都に3店舗、名古屋に1店舗。「行列のできる」うんぬんはいかにもテレビ的だが、それが東京にも進出。この小川町店は東京進出第1号店らしい。驚いたことに、オープンしたのが去年の11月17日で、まだ2か月も経っていないのに、東京だけで6店舗もオープンしている(12月末現在)。まずその資本力と迅速さに驚く。
              牛勝2 
      よだれが・・・牛カツのブロック肉

京都にお住いのグルメ仙人先生なら「そんなもん、まともに考えたらあきまへんで。暖簾は守るものであって、進出するものではありません。錦市場も他所からヘンな資本が入ってきて、おかしくなっている。アホなオノボリはんが行くにはちょうどいいかもしれまへんがな」と言うに決まっている。どこからか「ひっひっひ」という笑い声が聞こえてきた気がした。

だが、好奇心が旺盛すぎる村長は入ることにした。テーブル席とカウンター席があり、白衣の料理人と女性スタッフの多さ、それが京都の割烹料理屋風で、いかにもの世界。外国人にウケるだろうな、と一瞬思った。広い厨房からは牛カツを揚げる軽やかな音。急成長中の「いきなり!ステーキ」などと同じ匂いも感じた。
              牛勝1  
              メニューテイク1
              牛勝① 
              メニューテイク2

メニューの中から「牛ロースカツ京玉膳」(1380円=税別)を選んだ。瓶ビールもついでに。12~3分ほどで、お膳がやってきた。牛ロースカツは並(130グラム)。それほどのボリューム感はないが、包丁が12ほど入っていた。いい揚げ色。ワサビが小さく盛られていた。京玉とは半熟卵の天ぷらで、それも控えている。つけ汁は醤油ダレ、山椒塩、カレールーの3種類。それに赤だしの味噌汁と麦入りご飯。構成は悪くない。
              牛勝③ 
              牛カツ、登場
              牛勝② 
              上空より

牛カツは揚げ時間が60秒とかで、その赤身の鮮やかな色に見入ってしまった。ほとんど生肉のよう。「ミディアムレアです。牛肉の旨さがよくわかります」と女性スタッフ。コロモがカリッとしていて、まずはワサビを付けて醤油ダレで。牛肉は思ったよりも柔らかくて、甘みさえある。山椒塩が気に入った。牛カツの味が一番わかると思う。
              牛勝④ 
              たまらん色味
              牛勝⑥ 
              醤油とワサビ
              牛勝⑧ 
              山椒塩
              牛勝⑨ 
              和風カレールー

カレーは和風の出汁が効いたルーで、これも意外に旨い。京天玉は半熟度が緩すぎて、食べ方が難しい。ご飯に乗せて食べた方がいいかもしれない。赤だしはまずまずの味。麦入りご飯は見かけはイマイチだが、素朴な旨さ。キャベツの鮮度はイマイチ。全体として、見かけどおりの「いかにもの味わい」だと思う。
              牛勝10 
              卵の天ぷら

 本格的な牛カツは4000円前後はすると思う。その意味ではこの価格帯で味わえることは悪くない。出がけに「牛肉は国産なんでしょ?」と聞いてみたら、「いえ、黒毛和牛もありますが、お客さんがお食べになったものはアメリカ産です」とか。グルメ仙人の笑い声が天井から落ちてきた。

本日の大金言。

京都というブランドは素晴らしい。だが、京都にもいろいろある。わかっていて楽しむのとわからないで楽しむのとは少々意味が違ってくる。



                         牛勝12 






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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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