赤羽「昼から宴会」後のお稲荷さん

 北千住、立石と並ぶ東京ディープな居酒屋の街・赤羽。天空の城ラピュタからグルメ師匠が舞い降りてきたので、知る人ぞ知る「まるます家」を予約して、昼から宴会を開くことになった。赤羽は日曜でも朝から店を開いている居酒屋が多い。北千住などはほとんどの名店は「日曜はお休み」。立石もお休みが多い。その意味で赤羽はキングオブ居酒屋の街かもしれない。「まるます家」はその中でも東の横綱格の人気居酒屋。創業は昭和25年(1950年)。
              赤羽③ 
              まるます家!(東京・赤羽)

メディア関係の仲間がドカドカと赤羽に集合して、昼から宴会となった。昨今のメディアを巡るディープな情報が飛び交う。近くにCIAやチャイニーズスパイや007がいるかもしれない。だが、そんなことは気にも留めない。酔うに従って、何語で話しているか理解不能になってくるからだ。むろん意図してのことであるが。
              赤羽④ 
              昼から混み合っている

グルメ師匠が「鯉のあらい」に舌鼓を打ち、某放送局が「たぬき豆腐」に感嘆し、酔拳記者が「もつ煮」の旨さに口の端を少し上げる。熱燗徳利がどんどん横になっていく。「こういうところは1時間半でさっと切り上げるのが粋というもんですよ。村長、お会計を頼みますよ」酸いも甘いも噛みしめたグルメ師匠のひと言で一次会は締めとなった。二十本の千鳥足・・・空はまだ高い。青が目に染みる。
              赤羽① 
              酔い覚ましの塩大福?

その後のことは中身が濃過ぎて、残念ながらここでは書けない。村長はその帰り、一番街で目を付けていた「伊勢屋」へ。赤羽でも人気の庶民的な和菓子屋で、創業は昭和34年(1959年)。「いなりずし」(5ケ入り 310円)とここの名物でもある「塩大福」(1ケ110円)を買って、それを夕飯にしようと目論んだのである。
              赤羽⑥ 
              スグレモノめっけ

夜9時過ぎ、ようやくウマズイめんくい村に辿り着き、遅い夕食となった。「いなりずし」は俵型の関東スタイル。これが予想を超える旨さだった。一個の大きさはやや大きめで、油揚げの色つやがいい。千住の「松むら」よりも色は薄めで、むしろ京都のお揚げに近い色味。

ふくよかに炊かれていて、口に入れた途端、いい甘みがジュワリと広がる。関東は基本的に京都のように出汁を取らないが、お揚げのふくよかさの中に出汁を感じた。ほどよい甘辛で、油抜きもしっかりしている。日本酒を加えてじっくりと煮込んだ旨味がお揚げの中から滲み出てくる。
             赤羽⑨ 
             ふくよかなバディ
             赤羽⑧ 
             お揚げの秀逸
             赤羽10 
             赤羽の実力
             赤羽12 
             酢飯のシンプル

酢飯は何も入っていない。白ゴマも入っていないシンプルなもの。ほどよい柔らかさで、お揚げの旨さを引き立てている。バランスのいい手作り感で、好みの問題かもしれないが、個人的には志乃多寿司などよりも旨いと思った。

「塩大福」は普通の大福よりもひと回り大きく、塩気が予想よりも強い。粒あんも田舎のあんこのようで、しっとり感がない。甘さをかなり抑えている。北関東の「塩あんびん」と似ている。大福餅は江戸中期にその源流を求めることができるが、元々は砂糖ではなく塩大福だったようだ。砂糖が庶民の間まで広がったのは寛政年間以降で、その意味で、この「塩大福」は原点に近いものだと思う。
             赤羽13 
             名物塩大福
             赤羽16 
             餅とあんこ
             赤羽15 
             塩気が肝心

あまりに素朴な塩大福さま。それをしっかりと食べ終えると、今日一日がとてもいい日だったことが胃袋の底から実感として湧き起ってくるのだった。天空の城ラピュタにかしわ手・・・。

本日の大金言。

開高健が「オーパ!」で引用した言葉。「一時間、幸わせになりたかったら酒を飲みなさい。三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」。これには修正が必要と思うこともある。



                           赤羽17 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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