蔵開き後の絶品「塩ラーメン」

 「蔵開き」のシーズンである。日本酒好きにとっては待ちに待った季節。最近贔屓(ひいき)にしている栃木・佐野市の第一酒造から案内が来たので、ポンコツ車を飛ばした。狙いはむろんしぼり立て生原酒。蔵でしか買えない限定酒「開華ふなくち生原酒」(純米吟醸 750ml1500円)をしっかりゲット。ついでに蔵の中を見学。試飲もしっかりさせてもらい、ほろ酔い状態で村民2号に運転を代わってもらう。「ずるいわね」と村民2号が角を出す。
              第一酒造⑥ 
            待ってた蔵開き!(第一酒造)
              第一酒造③ 
            ええのう、新酒の香り
              第一酒造④ 
              これこれ

もう一つの目的は、佐野ラーメンの新星「いってつ」。麺類シンジケートの情報では「特にここの塩ラーメンが旨いよ。佐野ラーメンの新しいムーブメントといっていい」とのこと。醤油ラーメンが佐野ラーメンの代名詞だが、塩ラーメンが旨いとはこれは見逃せない。店は10年ほどの歴史で、店主は和食料理の修業をしてから、佐野で勝負をかけたという。
              いってつ① 
              「いってつ」に到着

午後2時を過ぎていたのに、佐野環状線沿い高萩町にあるモダンな店の前には5~6人ほどが順番待ちしていた。佐野でも人気ラーメン屋のよう。15分ほど待って、中に入ると、すぐ左側に青竹麺打ち場があり、この店が佐野ラーメンの伝統線上にあることがわかった。しかも、中はステンレス製のカウンター席とテーブル席で、新しさも兼ね備えていることが見て取れた。「麵屋ゐをり」とは違った意味で、佐野の新しい流れを感じる。
              いってつ3 
              青竹打ち場
              いってつ② 
              メニューは多くない

カウンター席に案内されて、村長は迷わず「塩ラーメン」(税込み600円)を頼んだ。餃子(同450円)も頼むことにした。村民2号も同じものを頼んだ。角はすでに引っ込みかかっている。
              いってつ④ 
            おお塩ラーメン

この塩ラーメンが絶品だった。まずはスープ。透明感とほのかに浮いた脂。白ゴマも浮いている。レンゲでひとすくいすると、旨みの凝縮が口中に広がった。やさしくて穏やかで、奥深い旨味。かすかにごま油の香り。鶏ガラとゲンコツベースに和の出汁が潜んでいる。ホタテの旨みも感じた。この黄金のスープだけで、この店主の腕が本物と言わざるを得ない。
              いってつ⑤        
              只者でないスープ
              いってつ⑦      
              麺の秀逸
  
青竹手打ち麺は佐野の王道を行くひらひら麺で、コシといいつるりとした食感といい、かなりのレベル。チャーシューは一枚だが、丸型で分厚い。豚バラ煮豚チャーシューで、実に柔らかい。メンマもシャキシャキしていていいレベル。珍しい生青海苔とナルトの秀逸。佐野で塩ラーメンを食べたのは初めてだが、これはもはやトップクラスの味わいと言っていいと思う。
              いってつ⑧ 
            チャーシューの腕前
              いってつ⑨ 
              こ、これは・・・

餃子はやや高めの価格設定だが、皮も手づくりで、1個が大きい。それが5個。たまたまなのか、焼きすぎ気味だったが、白菜とキャベツ、ニラ、挽き肉のバランスがいい。村長はかねてより話題先行の宇都宮の餃子などよりも佐野の方が旨いと思う。ここの餃子も美味。
              いってつ10 
              餃子の旨さ
 
「いい店見つけたわね。最初、ラーメンのドンブリが小さいのでボリュームがイマイチかなと思ったけど、深いので、それもクリア。伝統と新しさを見事に融合させたこういういい店が出るのは佐野の凄さね」

「首都圏でラーメン店が約200軒もあるのは佐野くらいじゃないかな。ハズレが少ないし、古い酒蔵もある。新酒を飲んで、ラーメンを食べる。ああ天国、天国・・・」

「そのまま天国行っちゃえば? ちゃいも待ってるし」
「しまった。天国の隣りはジゴ・・・」
村長は次の言葉を何とか飲み込むのだった。

本日の大金言。

飲んだ後のラーメンの旨さについて。酒好きなら誰しも知っていることだが、それは秘密にしておいた方がいい場合もある。



                            いってつ12 


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

すばらしいですね

塩ラーメンがあまりにも美味そうなので、ついコメントしちゃいました。その気にさせないでよ。佐野は行ったことないけど、酒蔵見学がてら行ってみたく。運転手が問題です。誰かお願いできないかな。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR