超人気店「無化調ラーメン」の味

 ゴッドマザーのお見舞いと蔵の修理の進行具合を見に、上州まで朝早くポンコツ車を飛ばした。ゴッドマザーは元気を回復しており、蔵の修理も順調に進んでいた。ホッと一息。その足でもう一つの目的、群馬県ラーメンランキング1位の座に輝き、首都圏でも注目のラーメン店へとポンコツ車を走らせることにした。
              蔵の屋根修理 
              蔵の修理は大変

これまで2度ほど足を運んだが、「麺切れで本日は終了しました」の看板に歯噛みしている。何せ営業時間が午前7時半~午後2時という常識外の店。「築地かよ」と突っ込みを入れたくなるほど。しかも、2時まで開いていることは少ない。その前に「スープ切れ」「麺切れ」になってしまうからだ。
              芝浜 
          首都圏でも注目の店

午前10時に到着。これでダメならこの店はあきらめよう、覚悟の滑り込み。桐生市相生町1丁目、県道68号線を挟んで対面には眼鏡市場がある。「らーめん芝浜 自家製麺」の日除け暖簾がいささかくすんでいる。オープンが2014年7月末。まだ1年半ほどしか経っていないのに、首都圏でも注目の超人気店になったからには理由があるはず。
              芝浜② 
              メニューがユニーク

面白いのはモーニングメニュー「朝らー定食」(650円)や定番メニュー「小麦三昧」(まぜそば+つけめん+らーめん 1200円)などコースメニューがあること。ただのラーメン屋とは違う独創性が売りのようだ。さらに化学調味料を一切使わずに、麺まで自家製で、それもメニューによって作り分けているようで、かなりのこだわりが見て取れる。

午前10時だというのに、駐車場は一杯で、2人ほど並んでいた。10分ほどで呼ばれて、中へ。ビートルズが流れていた。8人ほどのカウンター席と4人用テーブル席が二つ。カウンターの対面が厨房で、そこに肥満気味の店主が麺づくりに勤しんでいた。女性スタッフが2人。対応は悪くない。いい割烹にでも来たような感覚。
              芝浜⑤ 
              ドンブリも凝ってる

村長は旨いという評判の「塩らーめん」(650円、税込み702円)を頼むことにした。7~8分ほどで着丼。白いどんぶりは逆三角形で、そこに見事な塩らーめんが「あんた、よく来たね」と微笑んでいた。黄金色のスープ、中央の白髪ねぎ、刻みネギ、2種類のチャーシュー、角メンマ2本、その下に揺蕩っている自家製麺はストレート細麺で、全体とそして極めてこだわりの強い、繊細な完ぺき主義が見て取れた。
              芝浜⑥ 
              見事な世界

スープは先日食べた佐野ラーメン「いってつ」ほどの透き通ったものではないが、口に入れた途端、その穏やかなまろみに軽く驚く。無化調ラーメンにありがちな、物足りないほどのまろやかな味わい。大山とり、北海道天然真昆布、瀬戸内いりこ、千葉煮干し、牛深サバ節などの天然素材で出汁を取っているそう。
              芝浜⑨ 
              繊細と完ぺき主義
              芝浜⑧ 
              自家製ストレート細麺
              芝浜10 
          柔らかな豚バラチャーシュー
              芝浜11 
              鶏チャーシュー
               
チャーシュー2種類(豚バラ、鶏)も文句のつけようがない。角メンマもほぼ完ぺき。だが、村長には不満が残った。売り物の自家製麺。小麦の風味は素晴らしいが、かん水を少なく抑えているためだろう、コシが弱め。時間が経つにつれて、スープを吸い、そのスープも少なめなので、味わいが落ちてくると思った。すばやく食べることが肝心のようで、その範囲ではいい店だと思う。だが、期待が大きかった分、いささか空振りの気分。

店を出がけに、店主に一つだけ聞いてみた。
「店名は落語の『芝浜』から来てるの?」
「そうです。壁の色紙も立川談志さんのものです」
ビートルズと落語好き。村長の趣味とも重なる。何ということだ。村長は未だに夢から覚めないが。

本日の大金言。

脱線するが、談志さんには苦味の混じった思い出がある。取材で何度かすっぽかされ、ようやく捕まえたと思ったら、あのつまらなそうな表情で「いちごパフェ食べたいんだけど、いいかい?」。喫茶店に入って、話しはじめたら、次第に熱が入ってきて、そのまま立川一門若手の高座に上がってしまった。予定外の登場に観客は大喜び。得難い体験だった。これは夢ではない。

                          芝浜12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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