シェフの独創「ソースカツカレー」

 中学時代のちょいワル友人と昼飯を食べることになった。村長のブログをたまに読んでくれているようで、電話口で「あんた知ってっかな? 上町にあるセンチュリーホテルの2階にいい店がある。そこで12時半に待ち合わせよう」。彼は両親の介護のために大手ゼネコンを定年前に退職、会津若松に舞い戻ってきた好漢でもある。
          復興住宅① 
       復興公営住宅の音(城北町で)

時間があったので、人通りの少ない市内をぶら歩き。市内にいくつかあった仮設住宅は取り壊され、代わって復興公営住宅が順次建設中だった。会津若松は大熊町からの避難民が多く、役場の出張所もある。この5年間がつい頭をよぎる。空の青さは変わらないのに、何が変わったのか? 現実が重くのしかかる。政治屋の空疎な言葉のツケが気になる。

指定された店は「カフェレストラン フランセーヌ」だった。会津らしからぬシャレたレストランで、正午半だというのに客が少ない。村長は目に止まった「ソースカツカレー」(税込み880円)を頼むことにした。会津はソースかつ丼四大メッカ(他は長野・駒ヶ根、群馬・桐生、福井)の一つで、これまで何度かこのブログでもご紹介してきた。だが、ソースカツカレーとは珍しい。ここのオリジナルかもしれない。期待半分で待つ。
          フランセーヌ 
        フランセーヌに到着
          フランセーヌ① 
        カツかマケルか

12~3分ほどで、白い磁器皿に盛られたソースカツカレーがやってきた。見事なとんかつが一枚、6つに切られてどっかと乗っていた。その裾野にはカレー、それもほうれん草カレーがなみなみと広がっていた。カレーの上に生ミルクがデザインカプチーノのようにほうれん草(?)を描いていた。初めて目にする光景。手抜きがない。シェフの腕が思ったよりもすご腕かもしれない。
          フランセーヌ② 
          これは・・・の世界

とんかつの下には千切りキャベツがたっぷり敷かれていて、やや甘めのソースがほどよくかかっていた。とんかつはフライパンで焼いているそうで、パン粉のサクサク感が上質。「福島産ロース豚肉」が柔らかくて肉汁感があり美味。肉の厚さは1センチほどで、会津ソースかつ丼の有名店と比べると薄めだが、むしろこのくらいの厚さのほうがとんかつを楽しむにはちょうどよい。
          フランセーヌ③ 
          手抜きがない
          フランセーヌ④ 
          とんかつの旨さ
          フランセーヌ⑥ 
          ほうれん草カレー
          フランセーヌ⑤ 
          会津産千切りキャベツ

カレーは細かく刻まれたほうれん草が十分に煮込まれていて、まろやかでやさしい味わい。辛さがやや足りないが、それはソースかつとのバランスを考えた結果だと思う。スープは卵スープで、こちらは特筆するものはない。

ライスは固めに炊かれていて、ほどよくかかったソースだれとキャベツとのバランスが悪くない。とんかつをカレーに付けて食べたり、ライスと一緒に食べたり、楽しみが重層的になり、この「ソースカツカレー」が上手く行ってることがわかる。
          フランセーヌ⑨ 
          ニュースターだべ
          フランセーヌ10 
          よってらんしょ

「このソースカツカレーはオリジナルでしょう?」
スタッフに聞いてみた。
「ええ、ウチのシェフが5~6年前に考案したものです。それが評判よかったので、うちの看板メニューにしようと思ってます」
「すご腕のシェフだねえ」

880円という価格設定も内容を見ると高くはない。だが、客の数が少ない。会津の隠れたニュースターの課題は知名度と風評被害かもしれない。ソースかつ丼が1000円以上する店が多い中、今回の会津の旅で得た収穫の一つは「ソースカツカレー」の発見だった。ちょいワル友人に感謝することにしよう。

本日の大金言。

NHK[八重の桜」から約3年。戊辰戦争で大きな打撃を受け、3.11では福島全体がさらに大きな打撃を受けた。長州出身のどこかの首相の「福島の復興なくして日本の再生なし」「(福島第一原発の)状況はコントロールされている」言葉のマジック。ネタばれだと思うが、真実に迫らない大手メディアの真実も気になる。



                  フランセーヌ11 



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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