旬の「いちご大福」失望と希望

 このシーズン「いちご大福」は避けて通れない。昭和60年前後に彗星のごとく登場、いまや和菓子界のスターの位置を確実なものにしている。短期間にこれだけ日本人の舌を魅了した和生菓子は少ない。それまでいちごと大福をくっ付けるなどという発想は皆無だった。コロンブスの卵、だと思う。

で、本日は東京・北千住「喜田家」のいちご大福と埼玉・「道の駅いちごの里よしみ」のいちご大福を取り上げようと思う。この二つを選んだのはたまたま、である。まずは北千住の喜田家。エンタメ新聞社時代から、村長は北千住マルイ地下にある「喜田家マルイ店」を贔屓(ひいき)にしていた。ここの豆大福のファンだったからである。
         喜田家③ 
         喜田家マルイ店
         喜田家① 
         人気のいちご大福

「春限定! いちご大福」の文字に惹かれて、「1個270円(税込み)」と値段はかなり高めだが、3個買い求めた。「本日中にお召し上がりください」とのことで、ウマズイめんくい村に持ち帰って、夜遅くの賞味となった。とちおとめを丸ごと一個使っているが、ここの特徴はいちごを餅でくるむのではなく、中央へその部分にどっかと乗っけていること。ビジュアル的にはイケてる。
         喜田家⑥ 
         いいビジュアル
         喜田家⑦ 
         絶景かなァ~
         喜田家⑧ 
         へそとヘタ

だが、ひと口食べた瞬間、大いなる失望に襲われた。時間が遅かったせいもあるかもしれないが、まず餅が思っていたよりも固い。あんこはつぶしあんで、ほどよい甘み。悪くはないが、豆大福のようなあんこ自体の風味が感じられない。どうしたことか? 村長の舌がおかしくなったのか? しかも、たまたまなのかいちごもへたがきれいに取れていない。
         喜田家10 
         いちごの鮮度
         喜田家11 
         つぶしあん

「私は十分に美味いわよ。村長がぜい沢すぎるのよ
村民2号は美味そうに食べている。だが、と村長は思う。店の人が「今日は工場がお休みです」と話していたことがひっかかる。かつてあれほど美味い豆大福を作っていた喜田家の味とは思えない。期待が大きかった分、失望も大きいということか?  今や足立区を中心に「16店舗あります」と急成長している。職人の気配が薄れてはいないか、大いに気になる。
         よしみ 
         いちご大福や~い
         いちごの里よしみ 
       売り切れてなかった

次に賞味したのは、「道の駅 いちごの里よしみ」で買ったいちご大福。やや小ぶりで3個390円(税込み)。1個当たり130円。去年行ったら、「売り切れ」だったこともある。いちごの里なので、期待値は高い。だが、こちらもウマズイめんくい村に持ち帰って賞味したら、期待したほどではなかった。3個の内、中央の1個は喜田家と同じスタイルで、いちごが上に乗っかっていた。あんこは白あん。餅は柔らかかったが、肝心のいちごがやはりヘタがきれいに取れていなかった。わざと残しているにしても、興醒めだと思う。
         よしみ② 
         トリオ・ザ・いちご大福
         よしみ③ 
         白あん(左)と粒あん(右) 
         よしみ④ 
         見事な世界?
         よしみ⑥ 
         こちらは白あん

いちごはとちおとめで、鮮度は悪くない。もう一種類の餅で包んだいちご大福を賞味した。こちらが正統派のいちご大福。ガブリと行くと、餅の柔らかさといちごのジューシーさがまずまずマッチしている。だが、こしあんの量が村長にはやや不満。バランス的に少ないと思う。

去年はこちらが売り切れだったので、仕方なく隣りにあるJA吉見直売所に飛び込んだ。そこで見つけた3個入り380円(税込み)の味が忘れられない。宣伝もせず、地元の「Berry」という小さな店が作ったいちご大福だった。それが餅の柔らかさといい、つぶしあんの風味といい、絶妙な美味さだった。いちごのヘタもきれいに処理されていた・・・。
本物は案外、人知れず隠れている。結論は早すぎるかもしれないが、看板はアテにならないということだってある。


本日の大金言。

いちご大福の元祖は新宿住吉町の大角玉屋と言われる。昭和60年に考案したと言われるが、他に「ウチが元祖だ」という店もある。わずか30年ほどで、今やいちご大福はどこにでも置いてある。値段もまちまちで、高いから美味いとは限らない。


                  よしみ⑦ 


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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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