究極か?老舗の絶品だし弁当

 駅弁や老舗の弁当には旅情がある。だが、安くはない。花のお江戸の中心地、東京・日本橋をぶらり散策中にたまたま見つけたある意味で究極の和弁当を取り上げることにする。三越前からすぐ、コレド室町1階に知る人ぞ知る「日本橋だし場」がある。元禄12年(1699年)創業のにんべんの直営店で、鰹節問屋の原点を現代風にアレンジした店である。日本橋はにんべん発祥の地でもある。
         日本橋だし場 
         伝統とモダン

エンタメ新聞社時代からこの周辺はよく歩いたはずなのに、このモダンな和の店の存在を知らなかった。午後2時過ぎ、たまたまコレド室町に入ったところ、女性客が大量に群がっている光景が見えた。なぜか鰹(かつお)の一本釣りが頭に浮かんだ。おっさんの姿も見える。好奇心の赴くままに観察すると、「日本橋だし場」という看板が見え、横文字で小さく「DASHI BAR」と表記してあった。だしバーとは洒落ている。言葉遊びもまさに江戸的である。

イートインコーナーもある。調べてみたら、にんべんが約5年半前に開いた店だとわかった。鰹節の旨さを知らしめることも目的のようで、おでん(5品税込み360円)やかつぶしめし(レギュラー同200円)などまである。その安さが気に入った。様々な種類のかつおぶしだしを一杯100円ほどで楽しむこともできる。まさかの世界。
         日本橋だし場② 
         めっけ

その中で、「数量限定 彩りだし御膳」(税込み880円)をゲット、用事を終えて、ウマズイめんくい村に持ち帰ってから賞味することにした。どうも数量限定という言葉に弱い。1日20個限定だそうで、たまたまなのか、5個ほど残っていたもの。
         日本橋だし場① 
         老舗の限定弁当

六角形の弁当を開けると、見事な和の世界が「旦那、どうでござんすかねえ」と広がっていた。竹の子、フキ、ホタテ、だし巻き玉子、鶏肉、鮭、ニンジン、シイタケの煮もの、それに紅白なます、柴漬け、谷中生姜という構成。その下には出汁(だし)で炊いたご飯・・・鰹節だしのいい匂いが立ち上がってきた。
         日本橋だし場② 
         おおおの世界

一つ一つが薄味でていねいに作られているのがわかる。鶏肉煮と鮭の昆布醤油漬け焼きの旨さ。だし巻き玉子は甘さがほとんどないが、出汁が効いていて悪くはない。フキは甘く煮しめられていて、ちょっとしたアクセントになっている。旬の竹の子、シイタケの味わいもいいレベル。すべてが高いレベルで、にんべんの力の入れ具合がわかる。
         日本橋だし場⑥  
         これで880円とは・・・
         日本橋だし場④ 
         秀逸な竹の子煮
         日本橋だし場③ 
         だし巻き玉子
         日本橋だし場⑧ 
         だしご飯

鰹節のだしご飯もその薄味が洗練されている。ボリュームは普通の駅弁と同じくらいだが、この内容で880円というのはめっけものだと思う。だが、しかし・・・原材料を見て少々首をひねりたくなった。意外に添加物が多い。駅弁やコンビニ弁当もそうだが、弁当類は添加物がかなり多い。添加物をすべて否定するつもりはないが、鰹節の自然な旨味がいささか色あせてきた。究極の数量限定弁当もまた。これだけのものを作りながら、添加物を少しは減らすことはできないものか。食べ終えると、九分の満足感とともに遠い江戸の香りが陽炎(かげろう)に思えてくるのだった。

本日の大金言。

昆布だしは京都、鰹だしは江戸・・・世界でも和の旨みが高い評価を受けている。だしの旨さとだしおしみは紙一重。ありゃオチがダメだしだよ・・・。



                 日本橋だし場10
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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