深夜こっそり「深川めしのおこげ」

 メディア仲間の夜の懇親会に出るために東京・銀座へ。少々時間があったので、銀座松屋デパ地下を散策することにした。歩いているだけで心がウキウキしてくる。片っ端から賞味したくなるが、悲しいかな胃袋は一つしかない。ふと「深川太郎」の出店が目に入った。深川めしと厚焼き玉子の店で、昔、門前仲町に本店があったことを思い出した。昔の縄張り。
          深川太郎① 
          深川めしと遭遇

「深川めし弁当」(税込み864円)も旨そうだったが、その隣に置いてあった「深川めしおこげ」(税込み594円)に目が吸い込まれてしまった。おこげをここまで前面に押し出したものはそうはない。透明なプラスチックの器にどっさり押し込められていた。実に旨そうで、しばし金縛り状態。
          深川太郎② 
          目が釘付け

店の女性スタッフに聞くと、「意外に人気があるんですよ。そんなに量が取れないんですよ。ええ深川めしのおこげです」。釜に付いたおこげで600円近いのは高いとも言えるし、安いとも言える。だが、そのあまりに露わなお姿に「お持ち帰り」することにした。「本日、午後9時までが賞味期限になってます。早めにお食べくださいね」と女性スタッフ。

懇親会はスウェーデンから一時帰国中の北欧先生も参加し、ワールドワイドな上下問題などで取りとめもなく盛り上がったが、気がついたら、午後10時近くなっていた。頭の半分は白ワインの海。遠くで賞味期限と時間がくるくる点滅している。

千鳥足でウマズイめんくい村に辿り着いたのはほとんど深夜の午後11時半だった。村民2号は爆睡しているようだ。シメシメ・・・こっそり「深川めしおこげ」を独り占めで賞味することにした。飲んだ後のおこげ・・・どこか夜這いにも似て(?)、実にポエムである。
          深川太郎④ 
          深夜の独り食事会

お茶を入れてから、プラスチックの器を開けると、何とも言えないいい匂いとともに露わなおこげ姿が現れた。いい色味で、むき身の煮アサリが点々と混じっている。自然なテカリが食欲をそそる。
          深川太郎③ 
          蓋を取ると・・・

深川めしは江戸時代から漁師町だった深川一帯で食べられていた庶民料理で、アサリをネギと味噌で煮込んだ汁(みそ汁)をかけて食べるぶっかけ飯と、炊き込みご飯がある。このおこげは炊き込みご飯のもの。
          深川太郎⑥  
          見事なおこげ
          深川太郎⑧ 
          むふむふ

醤油と砂糖、酒、それにアサリの出汁がいい具合になじんでいて想像以上に旨い。ほどよい薄味で炊き込みご飯の旨みがじんわりと口中に広がってくる。箸がどんどん進む。かなりのボリュームで、茶わん2杯分は優にある。時間が経って冷たくなっているが、それでもいい余韻が残っている。米は新潟産コシヒカリを使っているようだ。あっという間にきれいに平らげてしまった。
          深川太郎10 
          メニュー外の極致?
          深川太郎11 
       むふむふムフフフ・・・

酔っぱらった後の深夜にこっそり食べる深川めしのおこげ。世の中にこんなに旨いものがあるとは・・・新たな世界を発見した気分。翌日の村民2号の反応が気になったが、しばしの間、その幸福なひと時に浸るのだった。

本日の大金言。

中華料理にはおこげ料理(鍋巴)があるが、おこげの旨さは格別なものがある。日本の釜炊き飯のおこげは狙い目だと思う。おこげ専門店が出てこないのが不思議だ。


                 深川太郎① 


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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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