話題の「コッペパン専門店」の味

 コッペパンが静かなブームになっている。テレビや雑誌などでも取り上げられる回数が増え、東京・亀有のコッペパン専門店「吉田パン」のあんマーガリン(190円)の美味さにしびれてしまった村長は、折に触れてあちこちのパン屋でコッペパンを探し求めることが多くなった。

銀座の渋谷画廊で開催中のグループ展「it's展」のオープニングパーティーに顔を出す前に、今話題のコッペパン専門店「イアコッペ」に立ち寄ることにした。本屋で立ち読みしたパンの特集を見て、そのあまりにも美味そうなお姿に食欲中枢がグイと刺激されたからである。店はJR上野駅不忍口からすぐ、さくらテラス3階にある。エスカレーターの先。
         イアコッペ 
    人気のコッペパン専門店(「イアコッペ」)

雑誌で見たよりもこじんまりとしていて、スマホ片手の若い女性客が入れ代わり立ち代わりしている。今どきの小じゃれた店構え。テイクアウト専門で、様々なコッペパンが美味そうに並んでいた。女性スタッフがかわゆい。ポエム。

「一番人気は何?」
「あんバターです。二番人気はステーキです」
「では、その二つちょーだい」
         イアコッペ① 
         ビジュアルはマル
         イアコッペ1 
       一番人気「あんバタ」
         イアコッペ2 
       二番人気「ステーキ」

「あんバタ」(235円+税)と「ステーキ」(320円+税)を買い込んだ。雑誌で見たよりも意外に小ぶりで、吉田パンのようなふくよかなスケール感はない。値段もやや高め。女性スタッフとの会話で、西日暮里にある人気のパン屋さん「イアナック」のアンテナショップだとわかった。コッペパンは4種類あり、内容によって組み合わせを変えているそう。それがスイーツから惣菜まで12~15種類ほど。

近くの喫茶店にこっそり持ち込んで賞味することにした。まずは「あんバタ」。サランラップに包まれていて、それを取ると、きれいなコッペパン(プレーン)の間から、多めのこしあんとホイップバターが「おいでやす」と顔をのぞかせた。
         イアコッペ② 
         イッツ・ショータイム!
         イアコッペ⑦ 
         意外に小ぶり

二つに割ってからガブリと行く。生イーストを使っているためか、パン自体に気泡が多く思ったよりもパサパサしていて、ふわふわ感やもっちり感が乏しい。小麦の風味はそれなりにある。期待が大きかった分、最初のアタックで「目の前がァ~」サン・トワ・マミーが頭の片隅で流れ始める。
         イアコッペ⑧  
         おおっ美味そう
         イアコッペ⑨ 
         あれっ?

こしあんは多分あんこ専門店のものだろう、やや甘めで風味があり上質の美味さ。ホイップバターは塩加減が効いていて、こしあんによく合っている。だが、肝心のコッペパンが期待外れで、村長的には吉田パンが横綱だとすると、せいぜい小結ではないか。

お次は「ステーキ」、実に旨そう。こちらもガブリと行く。ステーキというよりも厚めのローストビーフで、肉はオーストラリア産。それが大小二枚。レタスとトマトケチャップベースのオーロラソースがたっぷりとかかっていて、それなりの旨さ。こちらのコッペパンは全粒パンで、見た目はとてもいいが、こちらも気泡が多くもっちり感がない。それが特長なのかもしれないが。
         イアコッペ④ 
         たまらん!
         イアコッペ⑤ 
       はい、そこまでよ

見た目はいいが、どこかマニュアル的で、中身に深みと職人の気配がない気がする。今どきのスマホのようなコッペパン。心に空白を抱えて、銀座・渋谷画廊「it's展」に行くと、オープニングパーティーは賑やかで、友人が5~6人いた。闘病中の片岡みい子画伯の作品を前に記念撮影をする。その後、バーに流れて、三々五々となった。西の空から京グルメ先生のクシャミが聞こえ、一期一会の四文字が遠くでピカピカしているのだった。

本日の大金言。

グルメ雑誌や食べログなどのビジュアル系メディアはどこか何かが欠けていると思う。その情報を鵜呑みにすると、あれっとガッカリすることがある。むろんすべてではないが、情報の氾濫の光と影・・・いや影すらないかもしれない。のっぺらとした時代の喜怒哀楽とは?


            渋谷画廊
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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