「伝説のラーメン屋」復活を追う

 「お久しぶり。熊谷の伝説のラーメン店『よか楼』が復活再開したこと、知ってますか? 村長も以前、謎だと書いたあの店です(笑)」

麺類シンジケートの知人からメールが入っていた。(笑)が気になる。その後の文章は長くなるのでカットするが、埼玉・熊谷市星川通りにあった「よか楼」は確かに村長がこれまで食べたラーメンの中でも衝撃を受けたラーメン屋の一つである。5年ほど前に食べに行ったら、閉店していた。周辺に取材してもなぜ閉店したのかわからなかった。
         よか楼星川通り店 
     星川通り店は今も閉店したまま

その後、2014年に熊谷市江南で再開したという話が伝わってきたが、村長が行く前に閉店していた。郊外の妻沼に「よか楼本店」(大正13年創業)があることを知り、そちらにも行ってみたが、星川通りのあの味とは違った。ただ、店の女性の話で、「元々はここから出たんです。兄弟が多かったので、数か所で『よか楼』の暖簾分けのような形になったんですよ」という証言を得た。それだけの収穫で、依然星川通り店のその後は謎のままだった。

それから約2年ほど。麺類シンジケートの知人から「復活再開」の情報が入ったというわけである。これは行かずばなるまい。

ポンコツ車を走らせ、星川通りに立ち寄る。店は5年ほど前と同じで、閉店したままだった。野ざらし状態・・・悲しすぎる。その足で、知人が教えてくれた場所、生協病院近くで再開したという「麺匠よか楼 熊谷店」にポンコツ車を滑らせた。再開したのは去年の12月らしい。
         よか楼 
         ここで復活再開

通りに面した一軒家で、「よか楼」の看板とノボリが曇空に屹立していた。本当にあの星川通りと同じ店なのか、やや懐疑的になるが、悪くない店構えで、紺地の暖簾をくぐることにした。「混んでいる」ということなので、午前11時半に到着したが、店内に入ると同時に、次々と客が入ってくる。星川通りよりも広い店内は、カウンター席とゆったりとしたテーブル席が4つほど。
         よか楼② 
         再開もよかろう?

メニューは「目に言う」と表記されていて、これは星川通りと同じだった。定番の「らあめん」(税込み740円)を頼み、餃子も旨かったことを思い出し、一人前(同350円)も追加した。星川通りよりもかなり高くなった印象。
         よか楼③ 
         目に言う

奥の厨房に初老の店主らしき人がチラと見えた。職人のいい雰囲気。星川通りの店主かどうか確認できない。奥さんなのか中年女性もいる。12~13分ほどで「らあめん」がやってきた。「餃子はもう少しお待ちくださいね」と女性スタッフ。応対は悪くない。続いて餃子も来た。
         よか楼④ 
         こ、これは・・・

ドンブリが変わっていたが、ひと目であのラーメンに近いと思った。黄金色の醤油スープに薄っすらと脂の膜がかかり、いい焼き色の豚バラチャーシューが2枚。海苔、メンマ、刻みネギ。ナルトはないが、星川通りにもなかった気がする。
         よか楼⑤ 
         コショウをパラり
         よか楼⑧ 
         黄金のスープ

スープは鶏ガラと豚骨ベースの絶妙な味わいで、星川通りのものとほぼ同じ。美味。麺は黄色みが強い平打ち中太麵で、コシもしっかりとある。だが、星川通りが自家製手打ち麺だった(と思う)のに対し、麵の具合からして多分機械打ちに変わっていた。フツーに旨い。豚バラチャーシューは固めだが、それがいい具合の歯ごたえ。星川通りの時の方がもっと柔らかかった気がするが、悪くはない。メンマもシャキシャキしていて好感。
         よか楼⑦ 
         麺が変わった?
         よか楼⑨ 
        すぐれものチャーシュー
         よか楼12  
        ナイスバディ餃子

餃子(5個)はグラマラスで、きつね色の焼き加減がいい。フツーに旨い。こってり感のあるスープをほとんど飲み干すと、店主のことが気になった。隣りの常連客らしいオヤジと話すと「江南からここに来たんですよ。星川のことは知らないけど、多分同じじゃないかな」。

客が次々と来るので、確認のしようがない。あの時の感動の一杯ではないが、近いのは確か。これは謎のままにしておいた方がいいのかもしれない。星川通りの閉店したままの無残な姿が頭から離れない。

本日の大金言。

星川通りの「よか楼」はかつて埼玉ラーメングランプリに輝いた。1997年のこと。19年の歳月はあらゆるものを変える。だが、星川通り店のあの旨さは舌の記憶として頭の片隅にしっかり残っている。


                 よか楼14 



 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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