真田の陰で「いもフライと串カツ」

 ゴッドマザーのお見舞いの帰りに、栃木・佐野に立ち寄ることにした。佐野はラーメンの町として有名だが、もう一つ売出し中の名物がある。いもフライ、である。

市内には27もの店舗が「いもフライの会」を作って、ラーメン天下に一旗揚げようとしている。折りしもNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台に佐野が登場しようとしている。関ヶ原の合戦に先立って、真田が徳川方に付くか、豊臣方に付くか重大な岐路に立たされる。その舞台が佐野市犬伏(いぬぶし)で、「真田父子犬伏の別れ」としてこれから登場する。
         佐野薬師堂1 
    真田父子別れの舞台〈薬師堂)

そのPRもかねてか、「鶴瓶の家族に乾杯」で、真田昌幸役の草刈正雄と鶴瓶が佐野市を散策している。「真田丸」を毎回欠かさず見ている村民2号がきりにでもなったかのように、「その舞台になった犬伏の『薬師堂』に行かなくっちゃ」と言い出し、足を運んだというわけである。

だが、村長の狙いは美味いもの探し。今回の狙いはB級の星「いもフライ」。「薬師堂」で参拝した後に、周囲をぐるぐる散策することにした。すると、かような場所にという人気のない場所に真っ赤な幟(のぼり)が見えた。六文銭ではなくいもフライの文字。ラッキー、これって犬伏の出会い?
         大島① 
         老舗のいもフライ

それが「大しま」だった。バラック建てのような質素な店構えが気に入った。いもフライの店はこうでなくっちゃ、という哲学がにじみ出ていた。白い暖簾をくぐると、フライを揚げるいい匂いが鼻先をくすぐった。テイクアウト中心のようだが、小さなテーブルが一つ。
         大島③ 
         女将のすご腕

厨房がオープンで、そこにおばちゃん店主ともう一人のおばはんが揚げと仕込みを分担していた。
「ここで食べてもいいの?」
「どうぞどうぞ」
あけっぴろげの雰囲気が心地よい。客がどんどんやって来た。
         大島11 
         メニューがいい

「いもフライ」(60円)二つと、「串カツ」(100円)、それにこの店のオリジナル「梅串カツ」(100円)を頼むことにした。他に「焼きそば」(200円)などもある。ビールが置いていないのがやや寂しいが、「飲み屋じゃないんだから仕方ないでしょ」(村民2号)で、議論にならず。この安さがマル。
         大島⑤ 
       串カツ(右)と梅串カツ(左)
         大島⑦ 
         B級の絶品串カツ
          大島⑥ 
         タマネギと鶏肉

いい匂いとともに「串カツ」と「梅串カツ」が小皿に盛られてやってきた。「串カツ」の方がひと回り大きく、地元の名物ソース「ミツハソース」中濃がたっぷりとかかっていた。これがフルーツ系の濃厚な甘さで、実に旨い。鶏肉と玉ネギが交互に挟んであり、コロモのサクサクカリカリ感がたまらない。油はラードではなく植物油を使用している。村長にとってはこれが一番の収穫で、梅串カツといもフライはフツーに旨い。B級の素朴な美味さにしばしの間、時を忘れる。
         大島1 
         こちらは梅串カツ

「私は梅串カツが気に入ったわ。梅干しがコロモに入っていて、そのまま食べれる。まあアイデアものね」
「いもフライはソースとコロモがやっぱりいいね。ま、こんなもんだろうなという素朴な旨さ。ジャガイモ自体は普通かな」
         大島⑧ 
         じゃーん、いもフライ
         大島⑨ 
         ジャガイモどす

「この店は創業20年らしいわ。佐野では一番古いいもフライ屋だって。さっき店主に聞いたから間違いないわ」
「いもフライ自体がようやく最近認知され出したと思うよ。B級グルメの戦国時代に旗を上げた。真田父子も泉下でビックリしているんじゃないかな。関ヶ原から416年後の犬伏のノボリ・・・伊勢志摩サミットより佐野いもフライ。これぞ平和のシンボルだよ」
「父子の別れよりいもフライとの出会いの方がいいに決まっているわ」
「サノヨイヨイってかあ?」
「・・・・・・」

本日の大金言。

戦国の世の過酷さを思う。同時に今の日本に戦国武将がいたら・・・とも考えてみる。毛利(長州)よりも徳川の功績もまた。



                大島12 


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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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