「下町の惣菜パン」に改めて驚く

 江戸での所用の帰り、北千住に途中下車することにした。目的は「ふらんすや」の惣菜パン。知る人ぞ知る下町のパン屋で、村長お気に入りの店でもある。久しぶりにここのパンを無性に食べたくなった。

西口を出た途端、懐かしいドンチャカ音が聞こえてきた。「白塗り美女3人」のチンドン屋! わお~、これだから北千住は止められない。全身の細胞が踊りはじめるのがわかった。ゴミ箱まで踊っている。
         北千住チンドン屋 
         わお~

宿場町通りをサンロード方面へ。すると八百屋、豆腐屋などの先に自家製パン「ふらんすや」が見えてくる。街のパン屋さん。代が変わって店もリニューアル、それからすでに10年ほど経っている。コロッケバーガー、メンチカツバーガーなど惣菜パンが人気で、すぐに売り切れてしまうことでも知られている。
         ふらんすや 
       自家製パン「ふらんすや」

思った通り、どちらも売り切れていた。おばさんスタッフと雑談。「最近は何が人気?」「バジルフランクとかサルサ&バジルなどフランクソーセージ系もよく売れてますよ」とか。奥がパン焼き工房になっていて、3人ほどが忙しそうに働いていた。香ばしい匂いが流れてくる。
         ふらんすや③ 
         これこれ
         ふらんすや④ 
         下町の矜持

まずは見るからにボリュームのある「バジルフランク」(280円=税別)を選んだ。もう一つ、この店の名物「ホワイトロール」(136円=同)も。これは白い細身のコッペパンで、カスタードクリームなど6種類から好きな具財を選び、注文と同時に豪快に塗ってくれる。ピーナッツバターを選ぶことにした。この安さも下町のパン屋ならでは、だと思う。

テイクアウトのみなので、別の場所でコーヒーを頼んで、賞味することにした。まずは「バジルフランク」。「ふらんすや」のパンの美味さをどう表現したらいいんだろう? 

東京でも指折りのハンバーガーショップ「サニーダイナー」のバンズはここのバンズを使っている。村長に言わせると、サニーダイナーのハンバーガーの美味さの約半分はここのバンズのお蔭ではないか、と思う。もっちり感と風味が只事ではない。
         ふらんすや⑤ 
         ランチの時間
         ふらんすや⑥ 
         言葉はいらない

いい色に焼かれたフランクフルトソーセージがどっしりと中央に陣取り、レタス、トマト、チーズという構成。ガブリと行くと、フランクフルトソーセージの肉汁がバジルマヨネーズソースとともに口中であふれそうになる。レタスとトマトの鮮度もマル。何よりもパン生地の凝縮したもっちり感が素晴らしい。圧巻の美味さとしか言いようがない。
         ふらんすや⑦ 
         絶妙の世界
         ふらんすや3 
         1+1=3

次にピーナッツバター入りのホワイトロールへ。たっぷりのピーナッツクリーム、砕かれたピーナッツが混じっている。ホワイトロールのパン生地はもっちり感に加えてしっとり感が凄い。「バターと牛乳を加えていないんですよ」とかで、ひょっとして米粉か何か特別なものを入れているのではないか? あるいは魔法でもかけている?
         ふらんすや⑨ 
         ピーナッツバター
         ふらんすや10 
         パンの秀逸
         ふらんすや11 
       これ以上何を望む?

こちらも村長の好みにドンピシャで、リーズナブルな値段を加味すると、東京で一、二の惣菜パン屋さんではないかと思う。そう断言してしまいたくなるほどの深い味わい。食べ終えてから、しばらくささやかな余韻に浸る。ハード系好きには合わないかもしれないが、北千住パン職人の隠れた実力を改めて思い知らされるのだった。

本日の大金言。

下町気質の良さはあからさまなビジネスを内心軽蔑していることではないか。「宣伝上手の中身なし」の店が増える中で、地味な手づくりにこだわり、値段も抑える。スマホの評価だけで店選びをすると、本物を見失うことだってある。


ふらんすや12 







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まだまだです

ちんどん屋とふらんすやに目をつけるとは、さすが。ちんどん屋はたまたまでしょうが、ふらんすやはいいね。それほどの歴史はないけど、今では北千住の誇りです。仰る通りで、安くてこれほどうまいパン屋はそうはないと思う。しかしですね。あえてい言わせてもらえば、やはりここはコロッケバーガーか豆腐バーガーを食べてほしかった。また、ぜひチャレンジしてみてください。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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